ケーデンスに代理コードを当てはめよう
今回は以前習得した基本のケーデンスに代理コードを代入してみましょう
徐々にコード進行のバリエーションが増えていくのが実感してくると思います
コードの役割分担で、3つのグループに分けましたよね
で今回はその同じグループ同士で
コードを交換して上げるだけですので、非常に簡単です
では早速ドミナントモーション(ドミナント終止)から変形させていきましょう
まずドミナントモーションは
Ⅴ7→I△7
Ⅴ→Ⅰ
でしたね
ここでは不安なコードのドミナントを入れ替えてみましょう
ドミナントのグループはⅦm7(♭5)、Ⅶdimでしたね
こちらを使用すると
Ⅶm7(♭5)→I△7
Ⅶdim→Ⅰ
となります
こちらも、立派なドミナントモーションの機能を代役してくれます
特に印象的なのはルート音(ベース音)が半音上に滑らかに解決する所です
不安定→安定を表すバリエーションが増えましたね
次にサブドミナント終止は
Ⅳ△7→Ⅰ△7
Ⅳ→Ⅰ
一時不安定なコードのサブドミナントを入れ替えてみましょう
サブドミナントの仲間はⅡm7、Ⅱmでしたよね
代理を使用したコード進行の場合
Ⅱm7→Ⅰ△7
Ⅱm→Ⅰ
コードの引き出しがまた増えましたね
最後にサブドミナント→ドミナント→トニックに解決の進行をアレンジしていきましょう
一時不安定→不安定とだんだん不安感を出して
落ち着いた音に着地する進行でした
Ⅳ△7→Ⅴ7→Ⅰ△7
Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
これもサブドミナントの部分を入れ替えてみましょう
すると
Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ△7
Ⅱm→Ⅴ→Ⅰ
となります
このⅡm7→Ⅴ7→Ⅰ△7は
通称トゥー(ツー)ファイブ進行(トゥーファイブモーション)
と言われている有名なコード進行です
特徴はルートモーションがすべて完全5度下(完全4度上)に進んでいく
というベースラインの強い動きが加わり
さらに勢いのあるコード進行へと変化します(強進行)
あらゆるジャンルでも昔から広く愛され、今も使われ続けている
素晴らしいコード進行ですので、是非この機会に覚えてください
といかがでしたでしょうか?
代理コードの使い方がなんとなくお解かりになったでしょうか
音楽理論初心者講座のレッスンの進め方
こういった流れで今後は
基本的なコード進行の型をまず理解&暗記してもらいます
そしてそれらの基本のコード進行の型に、
代理コードを代入してあげたり、コードを少し変化させたり、
コードの型同士を連結させたりして
最終的に曲まるごと1曲分析&作曲できるように進めていきます