「アプローチノート」の種類と「クロマチックアプローチ」「ディレイドリゾルブ」によるアドリブ方法

このレッスンではジャズのアドリブの基本方法として大事な
「アプローチノート」や「クロマチックアプローチ」、「ディレイドリゾルブ」等について
色々なパターンや角度から詳細に解説していきます。
ビバップジャズフレーズに必ず出てくるアプローチ方法ですので一緒に一から学んでいきましょう。

「アプローチノート」について

これは、ソロをするコードのコードトーン以外の音(非和声音)で
コードトーン(和声音)を装飾したり、
強調するノンコードトーンを「アプローチノート」と呼びます。
例えば、Cコードの上でアドリブをするとき、コードトーンである「ドミソ」
の「ソ(5th)」を強調したい場合は、非和声音である「♭13th」をコードトーンに対して
上からアプローチしたりします。
アプローチノート説明図
これはちなみに後に教えますが上からのクロマチックアプローチになります。
以下、もっとたくさんのアプローチの種類がありますので詳しく解説していきますね。

「アプローチノートの種類」について

アプローチされる音を「ターゲット音」と呼んだりもします。

「スケールワイズ」アプローチノート

コードトーンに対して、アプローチする音がスケールの音になります。
しかし、スケールの音といっても
長2度もしくは短2度の音程を上または下からアプローチするという方法になります。
例えば、Cコードの上でアドリブをするとき、コードトーンである「ドミソ」
の「ド(ルート音)」を強調したい場合は、
下からアプローチする音は半音下の音「B(短2度)」
スケールワイズアプローチノート説明図1
上からアプローチする音は全音上の音「D(長2度)」
スケールワイズアプローチノート説明図2
とCメジャースケールの音でルート音にアプローチします。

「クロマチック」アプローチノート

アプローチするコードトーンに対して、半音下、半音上からアプローチする方法になります。
つまり、先程のスケールワイズアプローチと違い、スケールの音は全く考えず
アプローチするコードトーンの半音上下の音でアプローチすることになります。
例えばCコードで同じようにルートの音にアプローチしたい場合は
「ドの半音上下の音」になりますので、下は「B音」になりますが
上は「C♯音」になります。
クロマチックアプローチノート説明図

「ダブルクロマチック」アプローチノート

アプローチするコードトーンに対して全音上または全音下から半音2つ連続して
コードトーンにアプローチする方法です。
例えば、Cコードで「5度」に上からダブルクロマチックアプローチノートを使用する場合
6度から2つの半音でアプローチすることになります。
ダブルクロマチックアプローチノート説明図

「挟み込み」アプローチノート&「挟み込みクロマチック」アプローチノート

2つのアプローチノートを用いて上下から挟み込む形でアプローチする方法です。
挟み込む周りの音を刺繍音といったりもします。
スケール音で挟み込む場合は挟み込みアプローチノートと呼びます。
クロマチック音で挟み込む場合は挟み込みクロマチックアプローチノートと呼びます。

「挟み込みダブルクロマチック」アプローチノート

挟み込みアプローチの拡張としてターゲット音を挟み込んで、
最終的にアプローチノートをダブルクロマチックにして解決させる方法のことです。
例えば、Cコードの「M3度」をターゲットに挟み込みダブルクロマチックアプローチノートを使用すると
半音上の4度から直接M3度にアプローチしないで、挟み込む形で
一旦「長2度のD音」からダブルクロマチックで解決することになります。
挟み込みダブルクロマチックアプローチノート説明図

「ディレイドリゾルブアプローチ」について

最後の2つのアプローチ方法をディレイドリゾルブアプローチと解釈したりします。

これは、コードトーンに対して解決するのを遅らせる手法のことで、
例えば直接すぐに半音上から次のコードトーンにアプローチして解決というのではなく
半音上から一音ないし一音半下の音に繋いで
そこからクロマチック等でコードトーンに解決するという
少し解決を焦らしたアプローチのことをディレイドリゾルブアプローチと呼びます。

次回のレッスンではこのアプローチ方法とセットに使用すると効果的なアドリブができる
ガイドトーン(コードの3度と7度)の連結について解説していきます。
さらに、その次のレッスンでは、それを実際に応用して、逆循環コード進行に当てはめて
実践で使えるビバップジャズのアドリブ方法を解説します。

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