「マイナーコンヴァージョン」について
マイナーコンヴァージョンとは
全てをマイナー系のスケールに置き換えて弾くコンセプトです。
つまり、メジャーのコードの上でもマイナー系のスケールを弾くことになります。
ですので例えばキーCメジャーのツーファイブでマイナーコンヴァージョンを使用すると下記になります。
マイナーコンヴァージョンを使用した結果、マイナー系のスケールに置き換えられました。
Dm7のコードは元々、Dドリアンスケールで弾くことができるので置き換えというよりはマイナーで考えて
アプローチするイメージになります。ただしマイナーのツーファイブの場合は元々弾けるマイナー系のスケール以外4つ他のスケールに置き換えることができます。
置き換え可能なコードとスケールの関係について
マイナーコンヴァージョンで置き換え可能なコードとスケールはコードの種類によって変わりますので
置き換えられる個数も変わってきます。
下記に「マイナーコンヴァージョン」対応早見表を用意していますのでコード毎で置き換えられる
スケールを確認してください。
「マイナーコンヴァージョン」
対応早見表を使ったマイナーコンヴァージョンの教則本を作らせていただきました。
マイナーコンヴァージョンのメリットとデメリットをしっかり把握して
実践で使えるメジャー&マイナーのツーファイブ50個で解説しています。
マイナーコンヴァージョンは使い方はとてもシンプルで簡単にサウンドをアウトさせることはできますがサウンド全体のバランスコントロールが少し難いデメリットもありますのでそこを重点的に解説して最終的に実際にアドリブ感覚でマイナーコンヴァージョンを使えるように工夫しています。
Ⅱm7(♭5)のマイナーコンヴァージョンだけでもマスターするだけで
マイナーのツーファイブアイディアが増えますのでおすすめです。
【マイナー・コンヴァージョン初心者でも使いこなす・実践メジャー&マイナー・ツーファイブフレーズ50個】
ナチュラルテンション系のスケール置き換えの場合
また、マイナーコンヴァージョンは
ナチュラルテンション系のスケール置き換えの場合はセブンスコードのヴァンプコードで役に立ちます。
例えば、D7コード上で普通にスケールアプローチしようとした場合、Dミクソリディアンスケールとか
Dリディアンドミナントセブンススケールを選択して弾くと思います。
しかしマイナーコンヴァージョンではドミナントセブンスコードのルートから5度上(4度下)の音を
ルートとするマイナースケールを弾くことになります。
この場合だとAドリアンスケールとかAメロディックマイナースケール等を弾くことになります。
では、なぜこんなことをする必要があるのでしょうか?
実は、このAドリアンスケールとかAメロディックマイナースケールをD7コード上で弾くということは
DミクソリディアンスケールとかDリディアンドミナントセブンススケールを弾いていることと同じになります。
つまりスケールの構成音は同じで最初に弾く音が5度上になっているだけということです。
「ドレミファソラシド」を「ソラシドレミファソ」と弾くイメージです。
このメリットは初心者にありがちな毎回Dミクソリディアンスケールのルートから弾くという
発想から抜け出せますので、アドリブのアイディアとしてメリットがあります。
「リズムチェンジコード進行のBセクション」を使って解説しています。
【リズムチェンジのアドリブジャズの弾き方のコンセプト30個と実践フレーズ集30個】