「マイナーコンヴァージョン」について

マイナーコンヴァージョンとは、

メジャーコードの上でもマイナースケールで考えてアプローチすることです。

例えば、D7コード上で普通にスケールアプローチしようとした場合、Dミクソリディアンスケールとか
Dリディアンドミナントセブンススケールを選択して弾くと思います。
マイナーコンヴァージョン解説譜例1
しかしマイナーコンヴァージョンではドミナントセブンスコードのルートから5度上(4度下)の音を
ルートとするマイナースケールを弾くことになります。
この場合だとAドリアンスケールとかAメロディックマイナースケール等を弾くことになります。
マイナーコンヴァージョン解説譜例2
では、なぜこんなことをする必要があるのでしょうか?
実は、このAドリアンスケールとかAメロディックマイナースケールをD7コード上で弾くということは
DミクソリディアンスケールとかDリディアンドミナントセブンススケールを弾いていることと同じになります。
マイナーコンヴァージョン解説譜例3
つまりスケールの構成音は同じで最初に弾く音が5度上になっているだけということです。
「ドレミファソラシド」を「ソラシドレミファソ」と弾くイメージです。

ということは
マイナーコンヴァージョンにメリットがあるのかという疑問が出てきますが、メリットはあります。
それは例えばD7コードでDミクソリディアンスケールを弾くと仮定します。
これを毎回ルートのD音からミクソリディアンを弾いていたら、
マンネリ化しますがなかなかルート以外の音からスケールを弾くのには練習が必要でハードルが上がります。
しかしマイナーコンヴァージョンを使うと、何も考えずに(自動的に)5度上から
ミクソリディアンスケールを弾いていること
になります。

また、ツーファイブフレーズ等を弾く場合とか前後にマイナーコードが続くコード進行の場合に
マイナーのスケールだけを考えて、いちいちメジャーとマイナーの切り替えをする必要がなくなります
コード進行に対応したスケールでアドリブをする場合にマイナースケールだけを考えて弾けば良いので、
とても便利なアプローチコンセプトです。
特にギターの場合だとそのまま平行移動して弾くだけでフレーズに対応できてしまいますので
ジャズギタリストは結構頻繁に使っています。

さらにマイナーコンヴァージョンをサウンド面から考えても、少しアウトした感じに聴こえたりします。
半音下からのアプローチ音とかも加えるとより複雑なサウンドに聴こえてきますので、
是非この機会にマイナーコンヴァージョンの使い方等を理解して、
自分のアドリブコンセプトの引き出しに追加してください。

こちらでマイナーコンヴァージョンを実際のジャズスタンダードの
「リズムチェンジコード進行のBセクション」を使って解説しています。
【リズムチェンジのアドリブジャズの弾き方のコンセプト30個と実践フレーズ集30個】

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