コンプレッサーの種類と使い分けについて理解しよう
コンプレッサーエフェクターは大きく分けて5種類が存在します。
この種類はそれぞれ特徴があり、使い分けて使用しますが基本原理や違いを理解しないと
用途に応じて使い分けすることはできません。
コンプレッサーは年代に応じて音量の感知の仕方が違いますので
古い年代から順番にレッスンしていきます。
1.真空管方式
真空管制御による制御方式です。
入力された音声信号を基に電圧で増幅率を制御して、音量を変化させます。
特徴は真空管つまりTUBEは音声信号を通すだけで音が歪みますので
コンプを掛けないで通すだけで使用したりします。
ロックぽい音が欲しい時に重宝します。
真空管コンプで有名な実機は「FAIRCHILD670」です。
2.OPTICAL方式
光学センサーことフォトカプラで動作する方式です。
特徴はパラメーターが少なく、光ってから音量を感知するため
反応が遅いので粘る感じの音がします。
オプトコンプとして有名な実機は「TELETRONIX LA-2A」です。
3.FET方式
トランジスタを用いて電圧による音量検知を行う方式です。
特徴はトランジスタのため反応速度が速いので、瞬間的な速い動作にも対応できます。
FETコンプの有名な実機は「UNIVERSAL AUDIO 1176」です
4.VCA方式
電圧制御アンプ方式です。
特徴はまとまりや一体感が出るためドラム全体に掛けたり、
2mixやマスターコンプとして使用されます。
VCAコンプの有名な実機はSSLの卓に装備されているマスターコンプです。
5.デジタルコンプ
アナログ実機では不可能な検出スピードが可能です。
特徴はデジタルのため全く歪み現象が起きません。
音量検知が違うと掛かり方や音色が変わりますので
そこを意識して、コンプレッサーの種類の特徴を理解すれば
目的を持ったコンプレッサーの使い分けができるようになります。