「ALONE」の楽曲分析をしてみよう

B’zの名曲「ALONE」の楽曲分析をしてみましょう

「ALONE」の全体的な特徴は
AメロとBメロの間に間奏を入れてあげる事により転調がスムーズに行われている
具体的には
Aメロ:(Cメジャー)→間奏:平行調(Aマイナー)→Bメロ:平行調でまた戻り(Cメジャー)
→サビ:同主調(Aメジャー)
という転調の仕方をしてます

他の研究するポイントは

バラードに定番の「マイナーのクリシェライン」が使われてる

サビがこれまた定番の「ベースラインが下降」していく進行になっている

「よん」「ご」の流れのコード連結が多い

また、感動のギターソロの特徴も解説していますので参考にしてください

ちなみに、洋楽の「Motley Crue」というロックバンドの「time for change」という曲を
参考にされて「ALONE」は作られていますが、

アレンジという観点から聴くと、いろいろと工夫されていますので
大変勉強になる曲です。
こういった作曲方法は賛否両論あると思いますが、
私は全然B’zらしい楽曲になっているので、これはこれでありだと思います
ちょっとやり過ぎ感もなくはないですが・・
まぁ結局、これをパクリと捉えるのかは、リスナーによりけりですからね~

イントロ:Cメジャー

イントロ説明図Ⅰ ⅤonⅦ│Ⅵm Ⅴ│Ⅳ Ⅴ│Ⅰ│
このコード進行はサビでもそのまま使用されています
ただキーが違うため、しっかりローマ数字で分析しないと
耳が良くないと、なかなか気付かないものです

いかに、日頃から英字を数字に置き換えてアナライズするかが
肝になってきますので、頑張っていきましょう

Aメロ(ヴァース):Cメジャー

Aメロ説明図Ⅰ ⅤonⅦ Ⅵm│Ⅵm7 Ⅴ│Ⅳ Ⅴ│(Ⅰ)│×2
イントロのコード進行と大して変わりませんが
リズムと内声が少し変化しています
メロディは音の跳躍が少なく、他のセクションと比べると
わりと、音符の数が多いです

楽器はギターが休みになっています

これも、ただなんとなく、「ギターなし編成」にしているのではなく
全体のアレンジから、ずっと全部の楽器が弾くより、
減らしてあげる事により、サウンドすっきりと聴こえ
ダイナミクスが付いて、より音楽が立体的になるために行う手法です

また、こうすることにより
次のセクションで「ギターがチョーキング」で入った時に、
カッコ良く感じることが出来ます

なんとこの部分で!間奏(ギター):Aマイナー

Ⅵm Ⅴ│Ⅱon♯Ⅳ Ⅳ Ⅴ│Ⅵm Ⅴ│Ⅱon♯Ⅳ Ⅲ│
ここは普通JPOP音楽の場合は、Bメロが来るのが鉄板ですが、
ここではギターの間奏が入っているので、斬新なセクションです
キーも「平行調のマイナーに転調」して、
ギターらしいサウンドを演出しやすくなっているのも特徴です
さらに、BメロのCメジャーと表裏の関係になることにより
Bメロが少し明るく聴こえます

Bメロ(ブリッジ):Cメジャー

Bメロ説明図Ⅳ Ⅴ│Ⅰ ⅤonⅦ Ⅵm Ⅴ│Ⅳ Ⅴ│Ⅵm ⅤonⅦ Ⅰ│Ⅳ Ⅴ│
ⅥmⅥm△7 Ⅵm7 ♯Ⅳm7(♭5)│Ⅳ△7│Ⅲsus4 Ⅲ│

サブドミナントから始まることにより、明るすぎるのを押さえていて
CメジャーとAマイナーの中間的な
Bメロらしい中途半端な雰囲気のコード進行で、

この部分があるからこそ
「サビ」がより引き立って聴こえる大事なセクションです

メロディは跳躍はありませんが
Aメロよりは少しゆったりめな感じになっています

また後半に、
マイナーのクリシェラインがはっきり使われているのも特徴です

ここの部分がなんともいえないメロディアスな響きを演出しています

そして、最後のコードで次のサビのドミナントコードで終わっていますので
いかにも転調するぞ!とリスナーは感じることが出来ます

Cメロ(サビ&コーラス):Aメジャー

Cメロ説明図イントロと同じコード進行を短3度下にトランスポーズ×2
Bメロのラストのコードにより、
リスナーの期待を裏切らず、ちゃんと転調しました
コード進行はポップス音楽では定番のコード進行です
メロディはようやくここで、少し跳躍し、ゆったりなバラードらしい
流れる感動的なメロディになっています

また、主メロの「合いの手」として

3声でハモッているメロディがさりげなく所々に入っているのも、
どこか遠くから叫んでいるような、呼んでいるような
演出も加えられているアレンジ方法は為になります

ギターソロ:Aメジャー→Aマイナー

ギターソロ解説図サビのコード進行を3回リピートで最後の小節Aメジャーの着地の所で
Amのコードに転調し間奏のコード進行がそのまま続きます

今まで出てきたセクションの合体のコード進行ということですね
最初はAメジャーペンタトニックの明るいサウンドを基調にしながら
ローフレットで4小節メロディアスに弾き
そのまま一気にオクターブ音が上がりハイフレットに移動して
高音になることにより逸走緊張感が増し、徐々にペンタトニックのランフレーズで
音価を細かくして行き、ピークになった所で、同主調のマイナーの暗い雰囲気に転調し
ギターソロの部分だけでも

一個のストーリーが出来上がっている素晴らしい構成になっています

「EASY COME,EASY GO!」の記事でも述べましたが
松本さんのギターソロは、徐々に音の長さを細かくしていき
音の高さもそれに伴い高くなっていき、高揚感もだんだん高ぶって行く
綺麗な流れになっているソロが特徴です