「BELOVED」の楽曲分析をしましょう

GLAYの代表曲の一つ「BELOVED」を分析していきましょう

楽譜はこちら→「BELOVED楽譜」になります。
全体的な曲調はバラードミディアムロックチューン!

アコギとエレキギターでのアプローチ

ベースは「ルート弾き中心」のコードトーンを
所々に散りばめられたシンプルなライン

ドラムは「BPM112」の基本的な8ビートリズム

アンサンブルやそれぞれの楽器による
セクション毎の差別化アレンジが参考になります

イントロ:Fメジャー

イントロ説明図Ⅰ Ⅴ/Ⅶ│Ⅵm Ⅴ│Ⅳ│Ⅴ│アコースティックギターイントロ
Ⅰ Ⅴ│Ⅵm Ⅴ│Ⅳ Ⅲ7│Ⅵm│Ⅰ Ⅴ│Ⅵm Ⅴ│Ⅳ│Ⅴ│Ⅴ│

出だしのタクロウのアコギでのイントロは
3弦の開放弦をペダル音(共通音)として
アコギ一本でも拡がりのあるサウンドになっている

共通音がテンション音として機能するため

その他の音はそれぞれのコードトーンのアルペジオを中心に作られています
アコギのイントロが終わると今度はバンドでの演奏が始まります
タクロウはアコギでのバッキングに移り、ヒサシがエレキで単音ソロを弾きます

ヒサシのフレーズはギターソロの所でも解説していますが、
それぞれの「コードのコードトーン」を中心に
「ブルースロックの常套リック」を1カ所だけ入れて、
「チョーキング」、「ハンマリング」、「プリング」などを駆使しながら
「スケール的なアプローチ」をしています

コード進行は
基本の「3コード」とトニック代理Ⅵm、
セカンダリーコードのⅢ7しか出てきません

Aメロ(ヴァース):Fメジャー

Aメロ説明図Ⅰ Ⅴ│Ⅵm│×8
これでもかと言うくらいシンプルなコード進行で
Aメロは成り立っています
特徴はⅥmの時に少しバッキングで遊び(動き)がある所です
具体的には、サスフォーコードのオカズを「入れてあげる」、「あげない」を
2小節ずつ交互にアプローチしたり、

Ⅰ:4分音符、Ⅴ:8分音符、Ⅵm:8分タイと16分のブラッシング
とリズムがどんどん細かくなっていくというギターのアプローチが目立ちます

サブドミナントコードが出てこないのも特徴です

Bメロ(ブリッジ):Fメジャー&Dマイナーへ部分転調

Bメロ説明図Ⅳ Ⅲ7│Ⅵm│×3│Ⅳ Ⅴ│Ⅰ│Ⅴ│
Aメロがトニックとドミナントコードだけでしたので
ここのBメロでサブドミナントコードから始めてあげることにより
雰囲気が変わります

コードは基本的にAメロと同じ3つのコードしか使われていませんが
セカンダリーコードによってメジャーのFトニックから
平行調Dmへの「部分転調」を3回繰り返しています
そして、サビに行く手前でようやくトニックのⅠが出てきて明るくなり
だんだんと抑揚を付けて盛り上げて行き、
ドミナントコードで次のサビセクションに繋いでいます

Cメロ(サビ&コーラス):Fメジャー

Cメロ説明図Ⅰ│Ⅴ│Ⅵm│Ⅴ│Ⅳ│Ⅲ7 Ⅵm│Ⅱ│Ⅴ│×2
Ⅳ Ⅴ│Ⅵm│Ⅳ Ⅴ│

サビのコード進行はイントロの途中Ⅵmコードまで、
出てくるコード、並びは一緒ですがコードの長さが違います
サビはゆったりな1小説毎によるコードチェンジになっています
そして、BメロのⅢ7が8分クイで、繰り返され、
リズムに勢いがあったのと対照的にすることにより
一段とサビが落ち着いて聴くことができます
また、6小節目だけリズムをBメロと同じセカンダリーコードによる8分クイが入ることにより
サビの単調な8ビートリズムが良い感じにアクセントになっている所もポイントです
あとは、ツーファイブ進行が7、8小節目で出現しますが、ⅡmでなくメジャーのⅡにして
ダブルドミナントに近い演出をしている所もロックのバラードの曲では定番なアプローチです

わりとこの「マイナーのコード」を「メジャーのコード」にしてあげるだけ
で、ロックらしさが増します

これは、パワーコード的なアプローチとも解釈することが出来ます
どういうことかと言いますと
パワーコードは3度の音がありませんから、1度と5度だけで適当に歪ませて弾いていたら
曲が出来ちゃったパターンというロックギタリストによくある、
ダイアトニックコード理論を知らなくても作曲は可能というものです
俗にいう、ロックに理論なんて不要というやつです

ギターソロ:Fメジャー

ギターソロ解説図Ⅰ│Ⅴ│Ⅵm│Ⅴ│Ⅳ│Ⅰ/Ⅲ│Ⅳ│Ⅴ│
Ⅰ│Ⅴ│Ⅵm│Ⅴ│Ⅳ│Ⅳ│Ⅴ│Ⅴ│

ヒサシのギターソロはアドリブで作るのではなく
音をどこかに書き出し分解して
コードに合う音を分析してから作られることが多い
です
この曲では、コードトーン中心に組み立て
音価の長さ、チョーキングなどで装飾を付けながら
4小節目のドミナントコードでは
ブルースでお馴染みのM3度の音から始まる定番リックを絡めています

このブルースリックを所々に入れてあげることにより緩急が付けられます

後は、スケールの音を入れながら、リズムをジャストにしない
16分のリズムに3つの固まりと2つの固まりを弾くことにより
ポリリズム的な要素を出し、スリリングな演出も加えています

全体的に分析するとコードにとって「良い響きをする音」を
選んで構成されているためメロディアスなギターソロとなっています

《当サイトの人気コンテンツ》音楽全般で使える教則本厳選100