「Winter,again」を分析してみよう

冬の季節にぴったりなGLAYの「Winter,again」を分析してみましょう

コードの押さえ方を自分で導きたい方は
こちら→「コードを覚える方法と600個のコードを導く7のルール」で勉強してください。

もう今年もあと1カ月とちょっとで年を越してしまいますが
この曲を聴かないで新年を迎えるなんて!
って方は是非、一緒にアナライズしていきましょう

<コード進行の分析について>
今回の曲は明らかにマイナー中心の楽曲ですので、ローマ数字の表記は、
メジャーからでなくマイナーから見た度数表記で書いていきます
たぶん、みなさんはフラットがたくさん出てきて、難しそうに感じるかもしれませんが
一応、マイナー分析も出来た方が、後々役に立ちますので、頑張って挑戦してみましょう
楽曲構成は全体的にセクションが大きく

イントロ1│イントロ2│Aメロ│A´メロ│サビ│大サビ│
Dメロ│ギターソロ│

という感じの構造になっていて
Bメロがなくサビに行く直前にAメロが変化するという形になっています
また、サビは前半と後半の2つに分かれています
ギターソロに入る前はDメロを持ってきて
ワンクッション置いているのも特徴です

楽器だけの間奏と歌のある所では「属調」の転調が使われています

スケール音の違いがたった1音しかないため、スムーズな転調がしやすいんですね
この曲の場合は「F♯マイナーキーの♯3つ」が「Bマイナーの♯が2つ」になるという
♯1個だけの違いということで、他の音は共通ということです

イントロ:F♯マイナー

イントロ説明図Ⅰm7│♭Ⅶsus4│×3
Ⅰm ♭Ⅵ│♭Ⅶ ♭Ⅲ│×3│Ⅰm ♭Ⅵ ♭Ⅶ│♭Ⅶ│

ギターによるイントロのメロディは、
「Winter,again」を象徴してくれる印象的なフレーズです
音の構成音はそれぞれのコードの「コードトーン」のみで出来ています

F♯m7:ルート、完全5度、短7度、8度

Esus4:ルート、完全5度、11度、8度(11th=4度)

この順番通りにただ弾いているだけなのですが、
心に響くフレーズですよね~
これを聴いただけで、何か込み上げてきます
そして、7小節目から、イントロ2ということで
他の楽器のアンサンブルが始まります

ちなみに、「BELOVED」の楽曲分析の記事を観て頂ければ気付くと思いますが
「BELOVED」にもギターだけのイントロがあり、数小節後に
イントロ2で他のメンバーが入ってくるという、
GLAYには定番のアレンジ方法でもあります
Aメロ(ヴァース):Bマイナー

Aメロ説明図Ⅰm│♭Ⅶ│Ⅳ│Ⅴ ♭Ⅶ│×4
Ⅰm│♭Ⅶ│♭Ⅵ│♭Ⅵ│Ⅴ│

Aメロの特徴はなんと言っても
ベースラインによって1番と2番の楽曲の勢いが変わります
1番はルート弾きを中心にゆったりめに
2番はコードトーンを中心に、グリスサウンドや細かい音価を入れて
1番と対照的になっています
そして、2番はベースラインが動くので、4小節目のコード進行はⅤだけになります
また、A´メロが1番より1小節長くしているのもアレンジが凝っています
ギターはヒサシがコードのアルペジオ
タクロウはクリーンで単音カッティング、プリングなどで、オカズ(フィル)的なアプローチで
地味ながらも音の隙間をうまく埋めています

この二人の異なるギターのアプローチも非常におもしろいです
メロディは同音での連打が多く、サビ手前まではあまり跳躍しません
安定したメロディという感じですね

ドラムのリムショットも
1番の歌詞の雰囲気が出ていてすごく曲にマッチしています

 

Cメロ(サビ&コーラス):Bマイナー

Cメロ説明図♭Ⅵ ♭Ⅶ│Ⅰm│×4
♭Ⅵ ♭Ⅶ│♭Ⅶ Ⅰm│×2
♭Ⅵ ♭Ⅶ│ⅤonⅦ Ⅰm│♭Ⅵ ♭Ⅶ Ⅰm│Ⅰm│

とここまで、読まれてきたみなさんから、「♭だらけで」もうやだ~と
そろそろ怒鳴り声が聞こえそうなので・・

メジャーで分析した場合

Ⅳ Ⅴ│Ⅵm│×4
Ⅳ Ⅴ│Ⅴ Ⅵm│×2│Ⅳ Ⅴ│Ⅲon♯Ⅴ Ⅵm│Ⅳ Ⅴ Ⅵm│Ⅵm│

となります
かなり見やすくなりましたね
単なる「456」「4536」という
シンプルなコード進行だということが分かりますね
ですので、いつもは、マイナーとメジャーのミックスで楽曲が作られている時は
メジャーで統一していたんですね~
マイナーはとにかく簡単な物もややこしく見えてしまう所が難点です

サビの特徴はメロディが大きく2つに分かれている所です

前半はやや抑え気味のメロディ
後半の「逢いたいから~」で一気に盛り上がり、感情と音域もピークに達します
そして、サビでは、

メロディに対して「3度のハモリ」がずっと入っているのも、
他のセクションと違う所ですね

これにより、メロディの厚みが増すのと、綺麗なハーモニーが出来ます
バラードには、欠かせないアプローチです

Dメロ:Fメジャー→Bマイナー

Ⅳ│Ⅴ│Ⅵm│Ⅰ│Ⅳ│Ⅴ│
Ⅳm│Ⅴ7│Ⅴ7│

Bマイナーの平行調Dメジャー
Dメジャーの同主調Dマイナー
Dマイナーの平行調「Fメジャー」に転調しましたので

ここでようやく「少し明るい雰囲気」になったと感じると思います

7小節目からは、また基のBマイナーキーに戻ってきて
サブドミナントマイナー、ドミナントセブン(和声的短音階)というコード進行になっています
そして、そのままサビの前半のコード進行の上でギターソロが始まります