「青いベンチ」の感動は何が要因?

サスケの代表曲「青いベンチ」を分析してみましょう

楽譜はこちら→「青いベンチ楽譜」になります。

この曲はなんと言っても
ボーカルの透き通ったハーモニーに
切ない歌詞と暖かいメロディが折り重なり
何回、聴いてもじ~んと身に染みる究極のバラードです

今回は楽曲をアナライズして、少しでも「感動要素の要因」は
一体何か?などにも注目しながら、勉強して行きましょう!

<音楽の3大要素>
メロディー(旋律)、ハーモニー(和音)、リズム(律動拍子)
を重要視して説明していきます
そのため、少し文章が長くなってしまいますので
休憩しながら、気楽に目を通してみてください
アコースティックギターで演奏する場合のリズムについて
リズムは16分で刻む
「ジャーンジャ│ジャジャジャー│ンジャジャン│ジャンジャジャ」
ジャ=16分音符、ジャン=8分音符、ジャーン=付点8分音符

基本的に、コードチェンジが2拍で一つではなく、後ろのコードが前に突っ込む

俗にいう「8分クイ」になっています

(赤文字がアクセントになっていてコードチェンジもここで行う)
そして付点8分でクッてますので、3小節目の頭は16分の裏からコードを鳴らします
Bメロなどの1小節にワンコードの場合もこのリズムで、刻みます
このリズムが9割以上で、出来ている曲ですので、
これをマスターすれば弾き語りも割と簡単です

ポイントは「ジャ」などの音価を声に出して、ゆっくりストロークして確認することです

「ジャ」でなく「ターン」などでも大丈夫です。
自分のやりやすい言葉を当てはめて練習しましょう
また、付点の所も空振りを入れて、右手の振りが一定のリズムになるように意識しましょう
と演奏の解説はこれくらいにしまして・・
曲の構成を音楽理論を使って分析しましょう

イントロ:Dメジャー

イントロ説明図Ⅰ Ⅳ│Ⅴ Ⅰ│Ⅵm Ⅱm7│Ⅴ Ⅰ│×2
コード進行は
前半2小節は基本3コードによるベーシックなカデンツ「T-SD-D-T」
後半2小節は3小節目だけそれぞれのコードを「代理コード」にしただけ
トニックIの代理Ⅵm
サブドミナントⅣの代理Ⅱm7
4小節目は2小節目と一緒
ということは!?

コードの役割としての流れは前半と一緒の「T(代)-SD(代)-D-T」

音楽理論で分析すると、実は単純な進行だったと気付くと思います
代理コードの使い方を是非参考にして、
自分でも色々なカデンツを組み替えてみましょう

このコード進行をバッキングで弾くだけでも気持ち良い流れですので
引き出しとして、ストックして自分のオリジナル曲でも使用してみよう
Aメロ(ヴァース):Dメジャー

Aメロ説明図Ⅰ Ⅳ│Ⅴ Ⅰ│Ⅵm Ⅲm7│Ⅳ Ⅴ│
Ⅰ Ⅳ│Ⅲ7 Ⅵm│Ⅱm7 Ⅴ│Ⅰ│

1、2小節目はイントロと同じで
3小節目はトニックの代理が2種類
4小節目はお馴染みの「SD-D-T」カデンツ
6小節目は「セカンダリーコード」によりBマイナーへ「部分転調」しています
もしくは、
「平行調」のBmに一時転調しているとも捉えられます
※スケールはハーモニックマイナーを基準

いわゆるメジャーとマイナーのミックスコードで作られているということです

これは、人によって分析の仕方が若干異なる部分ですが・・
どちらにせよ、Bmに一時的に転調していることには変わりません
解釈の視点が違うというだけですので、結論は同じです
そして7、8小節目は「メジャーのツーファイブモーション」になっていますので
メジャーキーのDに戻りました

<Bメロに行く直前のⅠは?>
サスフォーコードをいつも通りのアクセントとなる所に入れて
4拍目ジャストで、また、Ⅰコードに戻します
サスフォーにすることにより、
コードの機能自体は変わらないが、動きを感じることが出来ます
Bメロ(ブリッジ):Dメジャー

Bメロ説明図Ⅳ│ⅠonⅢ│Ⅱm7 Ⅱm7onⅤ│Ⅰ│
Ⅳ│Ⅲm│Ⅱm7 Ⅱ7on♯Ⅳ│Ⅴ│Ⅴ 休符│

Bメロをサブドミナントから始めることにより
雰囲気が少し変わりましたね
そして、直前のコードがⅠでしたので、
Ⅳのコードにとっての強進行になっていますので
スムーズな流れでセクションが入れ替わりました

<ここでコードチェンジが!?>
1小節に1個が出てきます
ですので、他のセクションとの区別が付きやすいですね
※リズムは、もちろん変化していませんので、ご注意を
あくまで、小節の中での「コードの数」ですからね

Aメロに比べて、全体的に「メロディ音」が高くなっています

Cメロ(サビ&コーラス):Bマイナー(平行調)

Cメロ説明図Ⅵm Ⅳ│Ⅴ Ⅰ Ⅲ7onⅦ│Ⅵm Ⅳ│Ⅴ Ⅰ ⅤonⅦ│
Ⅵm Ⅳ│Ⅴ Ⅰ Ⅲ7onⅦ│Ⅵm Ⅱm7│Ⅴ Ⅰ│

まず、メロディが前のセクション(休符)からの弱起で始まっています
そして「青いベンチ」のサビのメロディの特徴は
ここぞという時に、一音だけ「跳躍」します

「このこえが」の「こ」

 
前のドミナントコードⅤのルート(ラ)からサビの短3度(レ)まで、跳躍しています

「かれるくらいに」の「い」

 
「ファ」の連打音から「ラ」の一音だけに跳躍しています

「メロディを固まり」で捉えると前半の2小節がこれらの跳躍を使用しながら
音が段々と高くなって行き、心に響きやすくなります

一拍の「Ⅲ7onⅦ」の部分がつなぎとしてメロディが3連譜になって
ここからもう一つのメロディの固まりとなり
3、4小節目にうまく流れていきます
メロディの跳躍がなく、少し落ち着いたメロディになっています
これを交互に繰り返しています

つまり、ずっと音が高くなって行くのではなく、
前半(高揚感)と後半(安心感)という感じで分けて、
うまくバランスが取れています

また、最初の音「ラ音」のオクターブ上の音「ラ音」がサビでの最高音かと思いきや
7小節目のⅡm7で「シ音」が出てくるという仕掛けも素晴らしいです

サビだけ完全に「マイナーキーに転調」するので、これも感動の要素に入ります
切ない&感動バラードには欠かせない!!

Aメロ、Bメロのメロディは8分音符が中心でゆったりめなメロディでしたが
サビでは16分音符がたくさん登場してきます

Dメロを挟むことにより、楽曲の単調さを感じさせません

Ⅳ△7│Ⅴ│Ⅲ│Ⅵm│+Bメロ後半で再びサビへ
高音&2拍3連のメロディが特徴です

ラストサビは通常のサビ半音上Cmのキーへそのまま転調

メロディの最高音がこの曲で一番高くなるので、

このセクションが「クライマックス」ということになります

Aメロの最低音「ミ音」からサビの最高音「シ音」で、
一般的な「完全12度の音域」でした
それをここで超えますので、より想いがこみ上げてくるんですね~
とここまでくらいにして置きましょうか・・

本当は、サビのコード進行について、かなり言及したかったんですが
これを入れてしまうと、てんこ盛りになってしまいますので割愛しました
ただ、このコード進行はめちゃくちゃ定番ですので
小室進行を解説する時などに、いろんな関連要素を織り交ぜて説明しますね~