「チェリー」のコード進行を分析してみよう

今回でスピッツの楽曲分析は3回目となりますが・・
代表曲「チェリー」をアナライズしていきましょう

チェリーの全体の楽曲構成はBメロがない
もしくは、Aメロの後半4小節を変化させたものになっています
少しJPOP音楽で定番とされている

ABC形態とは異なる構成になっています

これも定番と言えば定番なんですけどね・・
ただ、一応解説上はコード進行を理解しやすいので
無理やりA´をBと置き換えて説明していきます

また、Dメロがあります

大サビの役割としてではなく、一旦曲に少し変化を感じさせるために
挿入されているセクションという感じです

イントロ:Cメジャー

イントロ説明図Ⅰ Ⅴ│Ⅵm Ⅳ│×4回
コード進行は定番の進行を使用しています
ただし、リズムが全部16分クイになっています
サビの雰囲気を全く感じさせない
工夫をされた面白いイントロです。

Aメロ(ヴァース):Cメジャー

Aメロ説明図Ⅰ│Ⅴ│Ⅵm│Ⅲm7│Ⅳ│Ⅰ│Ⅳ│Ⅴ│
リズムは跳ねていますが、コードチェンジは一小節ずつなので
ゆったりした雰囲気を感じとることができます
後半4小節は「ロビンソン」のAメロと一緒のコード進行です
前半はⅤのドミナント以外全て「トニックのグループ」のコードが
用いられているため安定感があります

Bメロ(ブリッジ):Cメジャー

Bメロ説明図前半4小節はAメロと一緒│Ⅳ Ⅴ│Ⅰ Ⅵm│Ⅳ Ⅴ│Ⅰadd9 Ⅴ/Ⅶ│
後半は16分クイでコードチェンジが一小節1個から2個へと変わり
一気にサビへと抑揚を上げて行く疾走感のあるコード進行です
この後半があるからこそ、楽しそうな雰囲気からロマンティックなサビへと
上手く場面展開しています
最後の分数コードは4分音符でベースラインが「ド→シ→ラ」と滑らかにサビに繋がっています
そして、サビのメロディがジャストでなく、Bメロの終わりから始まります

Cメロ(サビ&コーラス):Amマイナー

Cメロ説明図
Ⅵm Ⅴ│Ⅳ Ⅰ│Ⅵm Ⅲm7│Ⅳ Ⅰ│×3│Ⅵm Ⅲm7│Ⅳ Ⅳ/Ⅴ Ⅰ│
ここでキーが「平行調のAマイナーに転調」します
バックのコードがこれまでのBメロの後半16分クイから
安定した2拍ずつのコードチェンジに変化しているので
Bの後半セクションとの差別化でサビがゆっくり落ち着いて聴くことができる

サビのメロディは弱起で始まっている

最後のサビが落ち着く手前でドミナントを濁す分数コードが使用されています
ここを完全なドミナントコードにするのではなく、
サブドミナントとドミナントのミックスしたちょっと解決感が弱まるコードにしているのが
くさ過ぎず丁度良い締めを演出しています

Dメロで別の雰囲気へ

Ⅳ│Ⅳ│Ⅵm│Ⅵm│×2│Ⅴ│Ⅳ│Ⅳ△7│
楽曲のマンネリを解消するために入れられたセクションという感じです
メロディがあまり跳躍せず、ギターのディストーションサウンドの
単音ソロが所々に散りばめられている
コード進行は特に変化を感じない単調なものになっている
Dメロの後はイントロに戻る

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