49主題歌「私のオキテ」チキンバスケッツを分析してみよう

今回は、ドラマは観ていないのですが、テレビをつけたら
丁度「私のオキテ」チキンバスケッツが流れていて、
メロディとコード進行が好みだっため、耳コピだけするつもりが・・
せっかくですので、ディスコサウンドが融合された楽曲の作り方も含めて
色々な角度から分析していこうと思います

音楽理論的な説明に興味ない方は、
最後の方に「コード進行表」はしっかり作りましたので良かったら参考にしてください

では、テレビで流れている楽曲の解説から始めようと思います
ちなみに、私が作った物はイントロの前にサビセクションを持ってきたり
メロディを少し変えたりしていますので、良かったら比べて聴いてみてください
後半に行くにつれて曲調がとんでもないことに!?

まずコード進行から解説していきますが
このドラマ49の主題歌はちょっと特殊でして、フルの楽曲が今現在見当たらず
またなぜか、挿入歌扱いとなっていまして、楽曲の正確な構造は、おおよそこうなるだろう
と想像して説明していきます
│イントロ│Aメロ│Bメロ│サビ│間奏(イントロと同じ進行)│
│Aメロ(8小節カット?)│Bメロ(カット?)│サビ│Dメロ│
│ギターソロ│落ち着く│ラストサビ│エンディング│

2番はたぶんAメロを半分の長さにするか、オープニングと同じBメロカットで
曲の単調さをすっきりさせるポップスミュージック定番の構造にすると思います
2番のサビが終わったら、Dメロか楽器だけのセクションを挟んで、
1990年代のエイベックスサウンドに代表されるスティーブルカサー的なギターソロを入れて
一旦盛り上げます。そして、そのまま最後のサビに行く前に
音数を少し減らすのと同時にリズム楽器も落ち着かせて
スネアの連打フィル、SEで一気にラストサビでピークに持っていき、エンディングで終了という
展開になると勝手に予想していますが・・

まあ正直、アレンジャー(編曲者)が10人いれば10通りの曲が出来上がるので
様々なパターンが考えられますが・・一応予想してみました
是非、CD発売をして欲しいですね~(フルで聴ければユーチューブアップでも良いですが)

イントロ:E♭マイナー

イントロ説明図│Ⅳ Ⅴ│Ⅵm│×4
マイナー表記で書くと
│Ⅵ♭ Ⅶ♭│Ⅰm│×4となりますが
フラットが多いので、メジャーで統一して今回は解説しようと思います
ⅣとⅤのコードは2拍ずつです
とこのローマ数字では意味が分からないという方もいらっしゃると思いますので
コードに直すと
│B D♭│E♭m│×4
原理を説明しますと

キーがE♭マイナー(解決する音)ですので
それのダイアトニックコードの順番を当てはめると導きだす事が出来ます

Bのコードはこの場合、本来はC♭と書きますが、事実上C♭はあまり
実用的でないので、Bで表記しています(結局、音は同じなんですけどね)

このコード進行は、ダンス系の打ち込み楽曲には欠かせない有名な進行です

通称「456」進行とも言います
このコード進行で作られた楽曲は数えきれないほどあります
キックの4つ打ちとの相性は抜群です

Aメロ(ヴァース):E♭マイナー

Aメロ説明図│Ⅵm│Ⅴ│Ⅳ│Ⅳ Ⅴ│
コード表記は
│E♭m│D♭│B│B D♭│×3│E♭m│D♭│B│D♭│
このコード進行はベースラインが一音ずつ下がっていく
こちらも定番のパターンです!

イントロが「456」と上がったのに対して
Aメロは「654」と下がっています

また、4小節目がⅢのコードに下がらず、Ⅳで2拍キープして、Ⅴを2拍と
繰り返しのⅥmに「456」というベースラインでスムーズに返ってきています
3回全く同じコード進行を繰り返し、最後の4小節は最後だけ、
次のBメロに繋ぐためにⅣⅤとはせずに、Ⅴだけにしています

Bメロ(ブリッジ):E♭マイナー

Bメロ説明図│Ⅳ Ⅴ│Ⅲm Ⅵm│×3│Ⅳ│Ⅲ│
コード表記は
│B D♭│B♭m E♭m│×3│B│B♭│
これまた、王道進行の「4536」というポピュラーなコード進行です
サビで使用するというのが常套手段ですが

Bメロでもブリッジとして働いてくれる万能なコード進行です

ここで、コードチェンジが全て2拍ずつになっているので、勢いが増します
そして、Aメロと同じく3回繰り返し、最後2小節は、サビに行く準備として
1小節に1個のコードになっています

Cメロ(サビ&コーラス):Cマイナー

Cメロ説明図イントロと同じコード進行│Ⅳ Ⅴ│Ⅵm│×8
ですが、キーが違います
│A♭ B♭│Cm│
いわゆる「短3度の転調テクニック」が使われています
ちょっと音楽理論的に解説しますと
Cマイナーの平行調はE♭メジャー
E♭メジャーの同主調はE♭マイナー
という関係調の拡大解釈を利用しています

ローマ数字が一緒ということは、コードの役割は同じということですが
キーが違うので、音域(使える音)が異なります

サビのセクションだけキーが違いますので、より引き立っていると思います
Bメロからサビに移った時に「ドキっ」としませんでしたか?
ふわ~というか、聴いていて一番気持ちくなったと思います
これが転調という物なんですね~

サビの後は、またイントロのコード進行に戻るので
ここでもまた、短3度の上行転調が起きるのと
そのままコード進行を平行移動させているので、
同じ転調でもまた違った感じの効果を演出しています
こうする事により、
リスナーは飽きることなく、最後まで聴いてくれる確立が高くなります

とここまでで、テレビで流れているコード進行は把握できました

次は、メロディについて、少しだけ解説しようと思います
あまり、長々と書いても仕方がないので、ポイントを2つに絞ります

1つ目は、ヨナ抜き音階についてです

サビのメロディはこのスケール中心で作られています
ヨナ抜き音階とは簡単に説明しますと

キーがCメジャーの場合
メジャースケールから4度と7度を抜いた「ドレミソラド」
日本人の大好きなスケールです

でこのヨナ抜き音階のスケールはCメジャーペンタトニックと同じ構成音です

ということは、
平行調のAマイナーペンタトニックスケールも同じということです
で今回の「私のオキテ」チキンバスケッツのサビはCマイナーでしたので
Cマイナーペンタトニック=E♭メジャーペンタトニック=Eメジャースケールのヨナ抜き
となりますので、

「C、E♭、F、G、B♭」の5音が主となって出来ています

試しにこの音だけを適当にアドリブ感覚で弾くだけでも、
良いメロディが生まれる可能性が高いんですね
ただし、メロディとしての骨格がないと、ただスケールの羅列になってしまいますが・・

ドラマ49の主題歌のサビはこの「5音」と「導音」と呼ばれるD音(第7音)が入っています
マイナーで解釈しますと、Cマイナーペンタトニック+9th(2度)

で構成されていますので、アナライズしてみて下さい

2つ目は、Bメロとサビは弱起でメロディが作られています

弱起、これはアウフタクトとも呼ばれます
フレーズというのは、基本的に4小節なら4小節の中にきっちり収まっていますが
これに対し、弱起は、フレーズの先頭がはみ出して、前から始まっています
小節の頭でジャストで始めるより、ズレていた方が、カッコ良く聴こえやすかったり
リズムの勢い、ポップさが増すので、メロディ作りには定番のアプローチ方法です

とまだまだ、カウンターライン、ベースライン、ドラムの打ち込みパターン
ギターのコールアンドレスポンス、サウンドメイキングなど等

キリがないほど、まだ解説する事はありますが、
このコード進行とメロディだけでも、結構なボリュームになってしまいましたので
アレンジの記事として新たに説明しようと思います
また、映像の制作コンセプトや作り方も別の記事でまとめようか悩み中です

最後に、コード進行だけ、まとめて置きますね

49主題歌「私のオキテ」チキンバスケッツコード進行表
メロディや伴奏などの楽譜は要望がたくさんあった場合に、作るかもしれないです
需要がないのに、作っても虚しいですので!笑