「曲の長さの計算」の仕方
ここでは、「曲の長さの計算の仕方」を学び
「短い曲」と「長い曲」のメリット&デメリットをそれぞれ考えてみましょう
こちら→「アニソンの作り方」で勉強してください。
みなさんは、作曲をする時、
曲の長さというものを意識して作ったことはありますか?
おそらく、感覚やなんとなく作曲している方がほとんどだと思います
しかしこれは、自分のバンドの曲なら、
あまりそこまで、厳密に計算しなくても大丈夫ですが、
ビジネスとして、つまり「誰かに曲を提供する場合」には
曲の長さを意識して作らないと楽曲制作面で不都合なことが起こってしまいます
これは、どういうことかといいますと
日本では、5分を超える楽曲は、1曲として扱われません
「2曲分としてカウント」されてしまいます
ということは、アレンジ費用や著作権料というものも2倍で計算するんですね
で、どういった問題が起こるかといいますと
Aさんが提供するタイトル曲が4分
Bさんが提供したカップリング曲が6分としますと
普通なら2曲分の印税を均等に分配するのですが、
上記の場合は
合計3曲となり
Aさんが三分の一、Bさんが三分の二という
なんと、カップリング曲を提供した作曲家の方が
タイトル曲の作曲家より、取り分が多く受け取るという
なんとも不公平なビジネスが起こってしまいます
明らかにAさんが可哀そうですよね
ということから、
昨今のJPOPでは5分未満に調整したり
抑えるということが常識ということになります
もし、取り分を多くするために7分とかの曲を提出しても
(90%の確率)よほどのことがない限り、修正されます
逆にロックバンドなどで、自分たちで作曲をしている
人たちは、最後の間奏を長くして、無理やり5分3秒とか4秒にして
倍の取り分を得るということをやっているバンドも結構あったりします
つまり頭の良いバンドメンバーがいると
ちゃんと、計算して、敢えて5分超えを狙って作曲するということです
ですので、バンドメンバーの中で作曲できる人が複数人いる時に
仲間割れが起こるんですね~
長い曲のメリット&デメリット
メリットは
制作側はいろいろな要素を詰め込むことができますので
かなり凝った、場面転回などの曲を作ることができます
デメリットは
どこが大事なのかよく分からない!
リスナーが、飽きてしまうといったことが挙げられます
短い曲のメリット&デメリット
メリットは
1曲を最初から最後まで、聴くのに苦痛を感じない
もっと聴いてみたいという欲求が出てくる
デメリットは
あまり短すぎると、
物足りなさを感じてしまうため、聴いたという印象が薄い
と長々と解説してきましたが・・
曲の長さにも、色んな意味が込められているということが
理解できれば、合格です
では、最後に「曲の長さの計算式」を覚えましょう!
60÷テンポ×拍子×小節数=時間(秒)
曲のテンポを4分の4拍子、120BPM、イントロ8小節、Aメロ16小節
Bメロ8小節、サビ8小節、ギターソロ16小節、エンディング8小節
2番のAメロ8小節、Bメロとサビは一番と同じ長さとしますと
60÷120×4×88=176秒
とこの楽曲構成ですと3分未満の曲になってしまいます
大体4分から4分30秒くらいが丁度良い長さと言われていますので
あと1分半くらい長くしなければ!となるんですね
で、Dメロを16小節入れるとかサビの繰り返しを増やすとか
試行錯誤しながら考えていくんですね~
ただ注意しなければならないことがあります
曲が短いからといって、無理やり曲を長くした時に
修正する前より、不自然な曲になってしまうとか
なんかしっくりこないという時は、短い曲のままで仕上げて行きましょう
最終的には、作品として客観的に聴いた自分の耳を大事に!