「コードトーン」を利用してメロディを作ってみよう
前回はモチーフについて、これでもかと言うくらい説明しましたので、
今回は「コードトーン」というものを利用して、モチーフを発展させて
よりメロディらしく組み立てていきましょう
そして、なんとこのレッスンから、「オーディオデータも連動」させました
文字だけでは、分かりづらい部分も、イメージしやすくなると思います
では、早速レッスンに取り掛かりましょう
まず、「ドミソ」という「2小節のモチーフ」を仮に作ったと仮定しましょう
これを今まで通りモチーフを繰り返して、
4小節フレーズ→8小節ブロックとしていきます
すると、単調ではありますが、一応メロディが出来ました
ここまでは前回まででやってきましたね
しかしこれでは、音の動きが全く同じのためなんとも言えないつまらない音楽ですよね
横の流れが感じませんよね
そこで、これを解消する方法として、「コード進行」を作ってみましょう
例えば、こんな感じでコードを繋げてみました
C│Dm│F│G│C│F│G│C│
たぶん、ここまで、レッスンをしっかり受けてきたみなさんは大丈夫だと思いますが
一応このコード進行の作り方を解説しますね
そんなのいらないという方は読み飛ばしてくださいね
Ⅰ│Ⅳ│Ⅴ│Ⅰ│という定番のカデンツを使いました
ただ前半は、これの繰り返しだとおもしろくなかったので
サブドミナントの機能を2小節伸ばしました
つまりⅣのサブドミナントを分解して、
Ⅱmのサブドミナント代理を追加しました
とまあカデンツを引き出しとして持っておくと、ちょっと変形させてあげるだけで
コード進行というのは簡単に作れちゃいます
とメロディと少し話がそれましたが、こういう時に役に立つということで参考にしてください
では、コード進行が出来ましたので、先程のメロディをそのまま乗っけてみましょう
どうでしょう?
コードが代わっていくので、メロディが同じでも雰囲気は変わりましたね
でも、なんか違和感があるような・・響きが微妙な所が何カ所かありませんでしたか?
あったよ!と思われた方は、耳が良い証拠ですので、自信を持ってくださいね
音が合っていないのは分かったが、じゃあ~どうすればいいんだよ・・
そこで、いよいよ今回のテーマである「コードトーンと」いうのが大活躍するんですね
ドミソというメロディは和音で捉えるとCコードになりますよね
ですので、Cというコードの所では、ばっちりこのメロディはハマっていると思います
そして、次のDmのコードではなんかしっくりこないと思います
原因を考えてみましょう
ドミソというメロディは「Dmにとって何度の音」になっているか書き出してみます
すると、短7度、9度、完全4度という音になっているのが分かります
これは、経過音やジャズのアプローチとして使われているなら、
そこまで気にすることは無いのですが、
ポップスのメロディの場合、特にロングトーンでこれらの音が響くと
不協和音に近い外れた感がハンパないです
そこでこれを、解決するために、「Dmにとってのドミソ」に置き換えてみます
すなわちコードトーン「レファラ」に変更します
すると、音が安定して聴こえると思います
以下同じようにコード毎に変更してみましょう
これがモチーフの発展の第一歩になります
それぞれのコードにとってのルート、三度、五度
音の並び順と音価が同じのモチーフということになりますので
ルート、五度、三度に一部並び順を変えるなどしてあげるだけでも
メロディの印象が変わりますので、色々試行錯誤してみてください
まだ正直めちゃくちゃダサいサウンドですが、極端に例を示すと
こうなってしまうんですね~
あ~恥ずかしい(早くいろんな要素を組み合わて作曲したい・・)
ということで、今回のテーマである「コードトーン」でのモチーフの発展の仕方は
理解頂けたでしょうか?
説明上全てのコードをコードトーン、音価も一緒という単調なものになってしまいました
が最初のモチーフよりは、マシになったと思います
次回は、この単調さをさらに軽減するために、音価、リズムの変化を見て行きましょう
徐々にメロディがメロディらしくなっていくのを実感していきましょう