「音符」と「休符」の長さを理解しよう
ここでは、みなさんが苦手とされる
「音符」と「休符」の長さについて勉強していきましょう
演習問題と絡めて丁寧に解説していますので、気軽に取り組んで下さい
譜面を読み書きするためには、音符の長さを理解しないことには
どうしようもありません
また、読み書きする以外にも、バッキングやソロ演奏をする時にも
この音符の理解が出来ていないと、適当な演奏になってしまいますので
今回から少しずつ音符の長さという物に慣れて行きましょう
最終的に「リズム譜が読めるようになる」をテーマに頑張りましょう
※ここではポップスミュージックでよく使われる
「4分の4拍子」をベースとして、説明していきます
「音の長さ」を表す音符について
まず音符には、伸ばす長さの長い方から、順番に
『全音符』『2分音符』『4分音符』『8分音符』『16分音符』『32分音符』『64分音符』
とまずは、その数字が表すように、すべて全音符からの2等分割を続けてできる音符を覚えましょう
2で割れるものだけを取り敢えず押さえておけば、大丈夫です
ブルースに欠かせないシャッフルやジャズで使われるスウィングと呼ばれる
少し高度な3連系の割り切れない音符については、別の項で解説します
64分音符以上は、ないのですか?と思われた方は賢いです
しかしこれ以上は実際にあまり使用される機会が少ないため、
ここでは割愛しました
理屈の上では、さらに分割することはできますが・・あまり音楽的ではないんですね~
「休みの長さ」を表す休符について
休符にも音符と同様に
『全休符』『2分休符』『4分休符』『8分休符』『16分休符』『32分休符』『64分休符』
があります
音の長さを理解できれば休符も同時にマスターできると思います
では、ここで少し簡単な問題を出しますね
「4分の4拍子」で、1小節に全て16分音符を詰め込むとすると、何個入ることが出来るでしょうか?
まずこの場合の「1小節」を拍で表すと「4拍」になりますよね
つまり「4分音符が4つ」で「1小節」ということです
「16分音符の長さ」と「4分音符の長さ」の関係が分かれば答えが出ますよね
4分音符=□×16分音符
この式がすぐに導き出せる方は、次の話は読み飛ばしてください
上記の式がよく分からない方は、焦らないでくださいね
ちゃんと、順を追えば理解できますので、安心してください
①「全音符」というのは2で割ることにより「2分音符」が出てきますね
ということは、全音符は「2分音符が2つ」でイコールということですね
②「2分音符」を2で割ると「4分音符」が出来ますね
ですから、2分音符は「4分音符が2つ」でイコールということですね
③同様に「4分音符」を2で割ると「8分音符」が出来ますよね
4分音符は「8分音符が2つ」でイコールということですね
④そして、「8分音符」を2で割ると「16分音符」が出来ますよね
8分音符は「16分音符が2つ」でイコールということですね
これらの関係性から、下記のような式ができます
4分音符=8分音符×2…A
8分音符=16分音符×2…B
B式をA式に代入して上げると
4分音符=16分音符×2×2
となり、「16分音符が4つ」で「4分音符の長さ」と同じになるということですね
最終的な答えは
4/4の1小節ですから、16分音符は全部で16個
どうでしょう
この問題を解く仮定だけでも、
それぞれの音の長さの関係性が理解出来たのではないでしょうか?
少し数学的な理系チックな事も使いましたが・・