「パラ素材の渡し方」について
作曲からはじまりアレンジまで終わってミックスはエンジニアさんに任せるという場合を想定して
一緒にどういうデータを渡せば良いのか「パラ素材の渡し方」について考えてみましょう!
まず、パラ素材をデータ等で送る事になると思いますが、
この時、暗黙の了解といいますか、幾つか気を付けておかないとエンジニアさんに嫌がられます。
音量について
初めてミックスエンジニアさんに渡す時、一番悩みました。
自分である程度調節したパラ素材を渡した方が良いのか、
それともミックスエンジニアさんに全てを託すつもりで渡す
(変に作曲家、アレンジャーが専門でない領域で音量調節なんかしたのを渡すのは失礼かなみたいな感じ)
たぶん初めての人は誰もが悩む所だと思います。
結論は、ある程度調節した状態で渡す方が好まれるそうです。
もちろんエンジニアさんにもよりますが…
理由は、フェーダーの目盛りの微調整が行えないのである程度調節してほしいとの事です。
確かに大きい音量のまま渡した場合、フェーダーを必ず下げますが下に行けば行くほど、
目盛りの幅が狭くなってるので、まずミックスがやりづらいですし
最後に全体のバランスから少しだけ特定の楽器の音量を微調整したい時にフェーダーを動かすと
5dBで動くとか目盛り単位が大きいので、ほんのちょっとだけ音量を変えることが困難になります。
ですので、全部のパラをフラット音量で渡すのはやめておきましょう。
暗黙のルールとして覚えておいて損はしないと思います!
パンニングについて
パンニングはセンターで良いかなと思います。なぜかといいますと、
上手いミックスエンジニアさんはEQだけでマスキング等を処理しないで、
パンで逃がして音のかぶりを解消したりしますので、
この部分は信頼して任せてしまった方が良い方向にミックスしてもらえると思います。
また、音量と違い操作に支障が出ないのでセンターで良いと思います。
エフェクトについて
EQ、コンプをはじめ基本外します。
特にリバーブ、ディレイは外しておきましょう。
曲のブレイクなどがある曲では個別にリバーブ等のオートメーションを使用するため
外していないと音の余韻が綺麗に仕上がりにくいです。
モノラル、ステレオについて
DAWの処理イコールパソコンの負荷を軽減するためにモノラルはモノラルで書きだしてあげた方が
トラック数が多くなった時の処理がスムーズになりますので、
塵も積もればではないですが意識しておきましょう!