ジャズが弾けるようになる練習方法
ここでは、
筆者自身がジャズが弾けてるなぁと客観的に感じた効果的な練習方法とコツを紹介したいと思います。
ギター、サックス、ピアノなど楽器が異なっても共通の考え方だと思いますので、参考にしてみてください。
是非、ご活用ください。
あくまで、初心者から脱初心者、中級者レベルくらいに成長した過程です。
まず、①から解説すべきなのですが
一番ジャズが弾けてると実感したので、③から書いていきたいと思います。
では早速レッスンしていきましょう。
③「トニックフレーズ」をしっかり弾けるようになる
これは、特にジャズ初心者には有効な練習方法になると思います。
どうしてかといいますと、ジャズの教則本やフレーズ集に
トニックフレーズの解説や紹介が少なく、大事さが載っていないからです。
大体ツーファイブやドミナントフレーズばかりの解説やフレーズ集しか取り上げられていないためです。
たしかに、この後の①から解説する所でも解説しますが、
ツーファイブフレーズが弾けなければジャズを弾けるようにはなりません。
しかし、この先の解説やレッスンがないため、
ジャズがしっかり弾けてるか自分にもよくわからない中途半端なジャズになってしまいます。
たぶん大半の人がツーファイブを弾いたらトニックのコードトーンに
解決でフレーズが途切れてしまいがちになると思います。
もちろんトニックのコードトーンに解決して終わりのフレーズも立派なジャズフレーズですが、
逆にとらえると毎回ワンパターンなフレーズしか弾けませんので、
トニックが連続したコード進行の部分やツーファイブ進行以外は
ジャズになっていないということでもあります。
大御所のジャズプレイヤーのスタンダード演奏を分析してみるとわかるのですが、
毎回ツーファイブフレーズだけを弾いているのではなく、
あえてドミナントでお決まりのフレーズを弾かなかったり、
ツーファイブフレーズの後にしっかりしたトニックフレーズを弾いています。
トニック単体の部分で本物のジャズを体感できると思います。
トニックフレーズが注目されないのは長年の教則本でページ数の関係や色々なコンセプトとの都合で
取り上げられなかったため仕方がないことだと思います。
ただ、視点を変えると大半の人はツーファイブ=ジャズと認識しているので、
今からでもトニックフレーズを弾けるように勉強&練習していけばかなり自由にジャズが弾けるようになると思います。
ですので、大御所ジャズプレイヤーのトニックフレーズにだけ焦点を絞って分析してみてください。
①リズムをちゃんと意識する&スウィングフィールを体に覚えさせる
これは、練習というより日々の努力でなんとかなります。
ひたすらジャズのCD(音源)を聴きまくるだけです。
時間と共に自然と体がスウィングフィールに慣れてきます。
少ない音数でも本物のジャズを弾くためにはリズムは欠かせません。
②スタンダードで楽譜を見ずに感覚で(耳で)ツーファイブワンフレーズ部分だけしっかり弾けるようになる。
これは、ただのツーファイブ進行(251)だけのトラックで弾くのではなく
他の進行が混じったコード進行で「IIm7-Ⅴ7-IM7」を耳で見極めることや
コード進行を感じることができるようになることが目的です。
これができるようになると、自由にツーファイブワンフレーズをアドリブで弾けるように
調整することができます。
ただのツーファイブワンフレーズを弾くときに半拍遅れるということがありません。
仮に8分音符だけのフレーズを覚えて当てはめるときに、
半拍ずれるとフレーズが崩れてしまい上手くフレーズを弾けなくなるという失敗が少なくなります。
私の著者本である【ツーファイブワンフレーズを様々なジャズスタンダードに当てはめて弾く】
では厳選された実際に使えるツーファイブワンフレーズ40個を
実際のジャズスタンダードのコード進行5曲を使用して徹底的にこの練習ができるようになっています。
また、ツーファイブワンフレーズですのでトニックフレーズも同時に習得できます。
よろしかったら無料立ち読み版PDFを参照してみてください。
④コード進行の意味を理解する
これはコード進行のそれぞれのコード機能を理解していないと、
そもそも何のスケール、フレーズが使えるのか、わかりませんのでお手上げということになります。
⑤ドミナントコードで解決しない部分を弾けるようになる
ミクソリディアンスケール、リディアンセブンススケール等のフレーズをたくさんストックしておく
⑥ターンアランドフレーズの引き出しを増やしておく
ブロックや曲の最後にターンアランドのフレーズがあると曲が締まります。
リズムチェンジにも使えますのでフレーズの引き出しをストックしておくのは無駄ではないです。
⑦転調部分のフレーズのつながり部分をスムーズにする
これは転調したことをフレーズから明らかにわかる取ってつけたフレーズにならないようにすることです。
ここからは上級者にも課題になる部分ですが、何気なくフレーズを弾いてように感じるが
しっかり転調に対応してるフレーズを弾けるようになるということです。
前後の流れがスムーズだとジャズプロミュージシャンみたいな演奏ができるようになります。
他にもたくさん細かいことはありますが、
是非トニックフレーズをストックすることも、日々意識して練習してみてください。