ジャズブルースのコード進行で「コード」+「ウォーキングベースライン」の作り方
ジャズブルースのコード進行を利用して「コード」と「ウォーキングベースライン」を混ぜた
フレーズの作り方をルールを決めて一から作る手順を解説していきます。
今回はコードの部分をシンプルにガイドトーンにします。
※ガイドトーン=「3度と7度」
ギターでコードとウォーキングベースラインを弾くときにとても重宝する演奏方法ですので
ジャズギタリストは是非、考え方をマスターしてください。
「コード」+「ウォーキングベースライン」の作り方のルールを以下に示します。
ルール①1拍目:コードのルート音(単音)を弾いてから8分裏で和音を弾く
ルール②4拍目:4分音符ベース音(単音)で次のコードにアプローチ(上からでも下からでも可能)
ルール③2拍目、3拍目は4分音符でベース音(単音)を弾く
ルール①と②で1拍目と4拍目はある程度パターンが固定されますが
ルール③は縛られたルールはありませんのでルール③の部分で色々なパターンを作ります。
つまり、2拍目と3拍目が個性の出るベースラインになります。
ジャズギターでウォーキングベースラインをパターンに当てはめて一からつくる
本書は今回のレッスンのようなルールで一からウォーキングベースラインのパターンを作るという形ではなく
あらかじめ使える20パターンのウォーキングベースラインの仕組みを理解してパターンを当てはめながら作っていきます。
最終的にパターンに和音やコンピング等を追加したり、
パターンを組み合わせたりしてステップしながら
本格的なウォーキングベースラインに仕上げていきます。
「枯葉風のコード進行(32小節)100コーラス分」で一緒にウォーキングベースラインを作っていきます。
以下販売サイトから立ち読み用PDFファイルを参照して大まかな内容を確認してみてください。
【立ち読み用PDFファイル参照】
では実際に1小節ずつルールに沿って分析していきましょう。
ルール①のコードの部分をガイドトーンにしています。
1小節目(A7):1拍目:ルール① 2拍目:(M3)コードトーン 3拍目:(5th)コードトーン
4拍目:次のコードに半音上からアプローチ
2小節目(D7):1拍目:ルール① 2拍目:(M3)コードトーン
3、4拍目:次のコードへダブルクロマチックアプローチ
3小節目(A7):1拍目:ルール① 2拍目:(M3)コードトーン
3、4拍目:次のコードへダブルクロマチックアプローチ
4小節目(Em7-A7):1拍目:ルール① 2拍目:次のコードに半音上からアプローチ
※3拍目:ルール① 4拍目:次のコードに半音上からアプローチ
※コードが2拍チェンジのため3拍目にルール①が使われています。
5小節目(D7):1拍目:ルール① 2拍目:(M3)コードトーン 3拍目:(5th)コードトーン
4拍目:次のコードに半音下からアプローチ
6小節目(D♯dim7):1拍目:ルール① 2拍目:次の3拍目へ半音下からアプローチ
3拍目:(R)コードトーン 4拍目:次のコードに半音下からアプローチ
7小節目(A7):1拍目:ルール① 2拍目:次の3拍目へ半音下からアプローチ
3拍目:(R)コードトーン 4拍目:次のコードに半音上からアプローチ
8小節目(F♯7):1拍目:ルール① 2拍目:(5th)コードトーン 3拍目:(R)コードトーン
4拍目:次のコードに半音上からアプローチ
9小節目(Bm7):1拍目:ルール① 2拍目:次の3拍目へ半音下からアプローチ
3拍目:(m3)コードトーン 4拍目:次のコードに半音下からアプローチ
10小節目(E7):1拍目:ルール① 2拍目:次の3拍目へ半音下からアプローチ
3拍目:(R)コードトーン 4拍目:次のコードに半音上からアプローチ
11小節目(A7-F♯7):1拍目:ルール① 2拍目:次のコードに半音上からアプローチ
※3拍目:ルール① 4拍目:次のコードに半音上からアプローチ
12小節目(Bm7-E7):1拍目:ルール① 2拍目:次のコードに半音上からアプローチ
※3拍目:ルール① 4拍目:次のコードに半音上からアプローチ
ウォーキングベースラインは一見難しそうに感じますが今回のレッスンみたいに
一つずつルール通りに作っていくと意外に簡単にウォーキングベースラインが作れるのを実感していただけたと思います。
他のジャズスタンダードのコード進行でも使える方法ですので、練習してみてください。