コード進行パターンをストックする理由
ここでは、定番と言われているコード進行や王道進行をなぜストックする必要があるのか
一緒に、考えてみましょう!!
コード進行パターンをストックする理由
まず、コード進行というのは、コード進行だけを弾いただけでも
この進行はなんか、好きだなとか、明るい曲にぴったりだなとか
春に聞きたくなるコード進行だなとかたくさんイメージが湧いてくると思います
もちろん、ピンとこないものとかもあると思いますが・・
で、こういうコード進行というのは、正直、自分で一からコード理論などの
理論面から順序立てて、あれこれ試行錯誤して作っても、良いのですが
もう世に出ているコード進行を新たに自分で作った所で自己満足にしか過ぎないんですね
最初の内は、自分で作る「達成感」というは大事ですので、
まだ自分でコード進行を作ったことがない方はここの話はスルーしてください
ある程度コード進行を自分で導き出せるようになってきた方は
時間短縮やプロの作曲家の曲の作り方の方法として参考にしてください
では、プロの音楽家達のコード進行の生み出し方はどうしているのでしょうか?
8割方の作曲家は、これまでに聴いてきた音楽から吸収したり、定番進行を覚えたりと
さまざまなコード進行のパターンをストックしています
そして、自分なりに、コード進行の特徴や使い方などを経験則の中から結びつけています
でみなさんは、ここで疑問に思うことがあると思います
それは、世の中にに出ているコード進行を使って曲を作ったら、
同じ曲になっちゃうのでは?
結論を先に言いますと、もしこれを禁止したら、今のJPOP音楽はほぼ全て成り立たない
というくらい、何かしら曲の一部に絶対99%の確立で入っています
ですので、安心してください
このコード進行だけでなく、その上に乗る「メロディー」、
「リズム」、特徴となっている「モチーフ」などを参考にした場合や
たまたま、メロディーが似てしまったという上物の音が原因で、起こるものです
もし、コード進行自体をパクリとしてしまったら、
昨今の音楽は全てパクリとなってしまい
音楽業界は終わってしまいますので、誰もコード進行の著作権違反で訴えられてた事はありません
というかそもそも、コード進行自体に誰も著作権を持っていません
では、ストックしておいたコード進行をそのまま全部、
ただくっ付けて終わりかというと、そうではないんですね
どういうことかといいますと
持っているパターンを少し変化させたり、一部に定番を持ってきて前後に自分で日々研究している
コード進行を混ぜて、そこから新しいものを生み出したりするんですね
ですので、コード進行のストックが多いほど、
組み合わせ次第で、色々なバリエーションのコード進行になってくれます
しかし、改良するコード進行がないと、全て自分で一から作ることになってしまいますので
大変なんですね~
そして、定番と言われるコード進行を使用するからこそ得られる
メリットもあるんですね
人間というのは、聴き慣れた雰囲気のある音に自然と興味を惹きます
例えば、JPOP音楽が好きな方が、ブルース音楽を聴いても、全く関心を持ちません
これは、耳がブルースに使われているコード進行に慣れていないんですね
ブルースというのは一般的にドミナント7thのスリーコードで出来ているのですが
これに慣れないと、違和感ありまくりなコード進行なんですね
ですから、もしこれでアイドルにブルースの曲を提供しても全く売れないんですね
ということは、一般人受けするコード進行(聴き慣れたコード進行)をある程度
曲の構成に組み込んであげないと、ユーザーは聴いてくれないんですね~
このバランスが作曲者&アレンジャーの腕の見せ所ということです
作曲する上で選択肢が増えますので
ストックがたくさんあることに越したことはないということです
気になるコード進行はどんどんチェック分析して
自分の引き出しに入れていきましょう!