ラインクリシェの使い方
ここではコード進行のアレンジや編曲で役に立つ
ラインクリシェについて解説していきます
ラインクリシェについて基礎から学びたい方はこちらも参考になります
同じコードが数小節続いた時に、単調さをなくすために
アレンジとしてポップスミュージックでは定番に使われています
コードの構成音の一つが半音または全音で動いていくような
コード進行をラインクリシェといいます
特徴はメロディアスで感動的なスムーズな旋律を作りだすことが出来ます
トップノートがルート音から半音で下行していくパターン
ルート音から半音ずつ下がっていくラインクリシェは
マイナーコード上で頻繁に使用されます
例えばキーがAmとするとルートのAからA-A♭-G-G♭と
トップノートが半音ずつ下がって行きます
Am-Am△7-Am7-Am6
こうすることによりただのAmコードにドラマチックな印象を与えることができます
バラードの曲で良く聴くことができますので研究してみてください
そして一応メジャーのコードでもラインクリシェを作れます
こちらもトニックのメジャーコードから半音で下がって行きます
例えば、キーがAメジャーなら
A-A△7-A7-A6-A♯5という感じの定番進行があります
トップノートが5度から半音で上昇していくパターン
このパターンは
①上昇するパターンと
②一回上昇してから下がるというような
ちょっと変わった雰囲気を出すことができる
コード進行を作り出すことが出来ます
特に、上がって、下がるというパターンは結構これだけで、
曲っぽくなるほど、独特な雰囲気を出してくれます
例えば
マイナーならAm-Am♯5-Am6-Am♯5
メジャーならA-A♯5-A6-A♯5
というような感じで長短両方で使用されます
ベースラインが動くパターン
先程の2つのパターンはトップノートだけが変化しているのですが
これは、一番下の音、ベース音も半音下がっていきます
ですので、土台となる音が半音ずつ変わっていきますので
コード表記でいろいろな解釈が出てきます
Am-Am△7/G♯-Am7/G-Am6/F♯を
Am-G♯aug-C/G-F♯m7(♭5)と表記したりと
サウンドは基本的に同じなのですが、書き方に問題が出てくるんですね~
また、上記のコードの内声の変化でなくコード自体も変化しているのですが
大きな括りでのクリシェラインとして常套手段となっているものも紹介しておきます
ベースラインが順次下行し、滑らかにコードチェンジしていきます
例えば
キーがDメジャーとすると
D-A/C♯-D/C-G/B-B♭-D/A-E/G♯というような感じで
ベースラインが8-7♭-7-6♭-6-5-♯4と半音で下がって行くパターンや
キーがAマイナーのベースライン下行の定番進行
Am-Am7/G-F♯m7(♭5)-F△7
など一応ラインクリシェとして覚えておくとアレンジで役に立ちますよ~