カポタストの使い方&使う理由&どういうときに何フレットにつける?

ここでは弾き語りやストリートミュージシャンで、必需品のカポタスト(通称:カポ)について
カポ「クリップ式」イメージ図
具体的な使い方(どういうときに何フレットにつけると正しいのか?)や
なぜ使う必要があるのかの理由や効果等
ギターリストが疑問に思っている部分をレッスン解説します。
カポタストの疑問についてイラスト説明図
最後まで読まれるころには、
実際の色んな場面での例題列挙、練習問題から何フレットにつけると効果的なのかがわかりますので
カポタストを自由に理屈から簡単に導くことができていると思います。
カポタスト使い方解決イラスト
では一緒に頑張っていきましょう!

①カポタストを使う理由について

楽器にはそれぞれ弾きやすいキー、弾きにくいキーがあります。
例えば、ギターだと弾きやすいキーは

《Cメジャーキー、Dメジャーキー、Eメジャーキー、Fメジャーキー、
Gメジャーキー、Aメジャーキー》
《Aマイナーキー、Bマイナーキー、C♯マイナーキー、Dマイナーキー、
Eマイナーキー、F♯マイナーキー》

逆に弾きにくいキーは
上記のキー以外つまり

《C♯メジャーキー、D♯メジャーキー、、F♯メジャーキー、G♯メジャーキー、
A♯メジャーキー、Bメジャーキー》
《A♯マイナーキー、Cマイナーキー、D♯マイナーキー、Fマイナーキー、
Gマイナーキー、A♯マイナーキー》

ちなみにピアノの場合はCメジャーキー以外は全て弾きづらいキーだったりします。
これは楽器の構造上、ギターの構造にはない、黒鍵というものがあるためです。
つまりカポタストを使うことにより、キーを変更せずにカポで対処できてしまう効果があります。

②「オープンコード」でできるだけ、簡単に弾きたい

これはセーハコードで弾くのが辛い初心者さんや女性ギタリストなどあまり力を使いたくない
上手くセーハコードだと押さえられず音が綺麗にならないなどからカポタストをつけることにより
オープンコードにしてビギナーに演奏しやすいように配慮してくれるという理由

③「開放弦」をたくさん鳴らせることが理由

これは、たくさんの開放弦も使えるようになるためコードを押さえる指板の量が減る

④「開放弦独特の響き」が使えることが理由

どんなにギターが上手いスタジオミュージシャンでも物理的にレコーディングでは
カポを使って開放弦独特の綺麗な響きを演奏録音されている

⑤「アコースティックギター」特有のコードの押さえづらいデメリットを解消するため

アコギはどうしても、エレキギターと違って弦を押さえる力が違ってきます。
特にライブで何十曲と演奏する場合にアコギでカポなしセーハで弾きまくると
手に負担がかかり、弾き語りで演奏している場合は歌にも支障が出てきます。

⑥サビラストで半音上がって「転調」するときや「歌いたいキー」に素早く対応するため

ポップスミュージックではお決まりのラストサビで半音上がるときに素早くカポをつけることにより
それまでと同じ押さえ方で弾くことができます。

具体的な使い方について

上記のカポタストを使う理由からカポをつけることになった場合
弾きやすいキーを参考に合わせるのがコツになります。
例えば、キーがCメジャーキーだった場合は弾きやいキーですので
特にカポをつける必要はありません。
逆にカポつけることにより難しくなってしまいます。
では、C♯メジャーキーだった場合はどうでしょう?
カポをつけないでアコギでコードを弾くとなると大変ではありませんか?
ですのでこういう場合にカポを付けて弾きづらいというコードを対処していきます。
この場合実際に何フレットにカポをつければ良いでしょうか?
答えは簡単で
5弦ルートのC型フォームでCメジャーキーのダイアトニックコードの押さえ方で弾きたい場合と変換すると
1フレットにつけると同じ形で弾くことができます。
以下、実際例をいくつか列挙しますね

D♯メジャーキー→(変換)
4弦ルート(D型フォーム)のDメジャーキーのダイアトニックコードの形を平行移動して弾く
=1フレットにカポをつける
F♯メジャーキー→(変換)
6弦ルート(E型フォーム)のFメジャーキーのダイアトニックコードの形を平行移動して弾く
=2フレットにカポをつける
G♯メジャーキー→(変換)
6弦ルート(G型フォーム)のGメジャーキーのダイアトニックコードの形を平行移動して弾く
=1フレットにカポをつける
A♯メジャーキー→(変換)
5弦ルート(A型フォーム)のAメジャーキーのダイアトニックコードの形を平行移動して弾く
=1フレットにカポをつける

つまりいくつか実際にカポをつける場面を列挙してきましたが、
カポを何フレットにつければ良いか迷ったときやわからないときは
弾きやすいキーの近くで型となるコードのフォームのダイアトニックコードを想定するのが基本
の使い方になります。
逆にどの型フォームで弾きたいかを決めれば良いということでもあるので
物理的には5通りは簡単に導くことはできます。
例えばC型フォームでE♭メジャーキーを弾きたい場合はカポを3フレットに装着します。

コードの型(フォーム)について知らない方は
こちら→「コードの型フォームについて」で勉強してください。

カポタストを使用するときの注意点は、「チューニング」です。

弾き語りで演奏する場合はあまり気づかないかもしれませんが
バンド演奏する場合は不協和音を演奏してしまうことになりますので、チューニングはしっかり行います。
では、チューニングはカポをつける前と後どちらで行えば良いでしょうか?
答えはカポを先につけてから最後にチューニングをするという手順になります。
どうしてかといいますと
カポは製品によって、押さえる力が若干変動しますので、
少しチューニングがずれてしまうことがあります。
ですので、
カポを先につけてチューニングをしてやることにより、
正しい音程(ピッチ)で演奏することができます。
最近はこちら→「チューナークリップ式カポタスト」のように
カポそのものにデジタルチューナーが付いているものあります。
便利な時代になりました。このカポ一本を装着したままいつでもチューニングができますので
路上ライブだったり普通のライブハウスでの演奏でもリアルタイムでチューニングができちゃいます。

カポタストの種類について

それぞれの特徴から以下のように使いわけをします。
クリップ式カポタスト:手軽に装着したり、外したりしたいときはクリップ式を使う
ネジ式カポタスト:安定したピッチで弾き続けたい場合はネジ式で固定して使う
テコ式カポタスト:手軽な部分(テコの原理でワンタッチ装着)と安定したピッチ(ネジで微調整が可能)
の中間的な使い方をしたい場合はテコ式を使う

【新発売!!2024/03/17】Just the Two of Us風コード進行に定番ジャズフレーズを当てはめて弾く

Just-the-Two-of-Us風コード進行に定番ジャズフレーズを当てはめて弾く_表紙
本書はJust the Two of Us風コード進行を使って
16分音符の定番ジャズフレーズを使いこなせるようにしていきます。

Just the Two of Us風コード進行は
ペンタトニックスケールだけでも
アドリブすることができますが
どうしてもペンタトニックスケールだけだと
ビバップジャズらしいアドリブを
することができません。
そこで、
本書はペンタトニックスケールだけのアドリブから
脱却したい方を対象に
どうしたらジャズらしいアドリブが弾けるかを
コンセプトにステップアップ形式で構成してみました。

無料版はこちらからダウンロードできます。

3D映像を使った三和音(トライアド)コードの仕組み

よろしければ下記ボタンよりチャンネル登録よろしくお願いします。⇒

度数の仕組みと効率の良い覚え方_動画レッスン

ジャズギター初心者のためのレッスンサイト

ジャズの基礎を一から学べるようにカリキュラムを組んでいます
ジャズギター初心者のためのレッスンサイト

ジャズアドリブ【初心者向け】オリジナル教則本(電子書籍)

BeginnerJazzImprovise
無料版はこちらからダウンロードできます。

様々なジャズスタンダードをコードアルペジオのみで弾く
無料版はこちらからダウンロードできます。

第二弾!!様々なジャズスタンダードをコードアルペジオのみで弾く_説明図
無料版はこちらからダウンロードできます。

BeginnerJazzGuidetoneChromaticApproach
無料版はこちらからダウンロードできます。

様々なジャズスタンダードをコードトーンとリズムモチーフのみで弾くイメージ図
無料版はこちらからダウンロードできます。

TwoFiveOnePhraseJazzImproviseConcepts
無料版はこちらからダウンロードできます。

DiatonicScaleJazzStandardImproviseConcepts
無料版はこちらからダウンロードできます。

Just-the-Two-of-Us風コード進行に定番ジャズフレーズを当てはめて弾く_表紙

無料版はこちらからダウンロードできます。

ジャズフレーズ集(電子書籍)

整理されたコード機能別ジャズフレーズ集3500_表紙
無料版はこちらからダウンロードできます。

JazzGuitarTonicPhraseBook
無料版はこちらからダウンロードできます。

フレーズ連結を考慮した解決しないセブンスフレーズ集250個_イメージ図
無料版はこちらからダウンロードできます。

ジャズアドリブ【コンセプト系】オリジナル教則本(電子書籍)

BebopDominantScaleJazzStandardImproviseConcepts
無料版はこちらからダウンロードできます。

MinorConversionConcepts
無料版はこちらからダウンロードできます。

DiatonicChordCombineAlteredConcepts
無料版はこちらからダウンロードできます。

PentatonicJazzImprovisationConcept
無料版はこちらからダウンロードできます。

RhythmChangesImprovisationConcepts
無料版はこちらからダウンロードできます。

ジャズ【バッキング】オリジナル教則本(電子書籍)

JazzGuitarBeginnerJazzBackingProgram
無料版はこちらからダウンロードできます。

JazzStandardDrop2ChordVoicingsBackingMethodイメージ画像
無料版はこちらからダウンロードできます。

様々なジャズスタンダードをドロップ3・コード・ヴォイシングのみでバッキング説明図
無料版はこちらからダウンロードできます。

テンションコードのルール&作り方を理解して様々なジャズスタンダードのバッキングで使えるようにする説明図
無料版はこちらからダウンロードできます。

ジャズ【ウォーキングベースライン】オリジナル教則本(電子書籍)

JazzGuitarWalkingBassLine
無料版はこちらからダウンロードできます。

様々なジャズスタンダードのウォーキングベースライン実践スコア解説_イメージ図
無料版はこちらからダウンロードできます。

ハーモナイズド・ベースラインのグループ分けしたパターンを様々なジャズスタンダードに当てはめて弾く_説明図
無料版はこちらからダウンロードできます。

ブルースギターオリジナル教則本(電子書籍)

CallAndResponseBlues
無料版はこちらからダウンロードできます。

BluesSessionBackingPhrase40
無料版はこちらからダウンロードできます。