ガイド・トーン(3度と7度)によるコードチェンジを表現するアドリブ方法

ここでは、コードにとって大事な音である「3度」と「7度」を使った
ガイド・トーンによるコードチェンジを表現していきます。
ガイドトーンにより、コードからコードへの解決感を感じることができる
アドリブソロラインを簡単に作ることができます。

ガイドトーンとはコードのキャラクターを決める大事な音のことをいいます。
最も一般的なガイドトーンはコードの「3度」と「7度」になります。
このガイドトーンはソロだけでなく、ジャズバッキング(コンピング)等でも活用しますので覚えておきましょう。

ルートモーションが完全5度下(完全4度上)に動くコード進行の場合

例えばキーがFメジャーキーだとします。
ツーファイブ進行は「Gm7-C7-FM7」になります。
このときの「3度」と「7度」の動きだけにフォーカスします。

それぞれのコードで
「3度を弾いてから7度を弾く」というルールで単音ソロを弾いてみてください。

ガイド・トーン「3度を弾いてから7度を弾く」説明図
実際に弾いた音を度数で分析すると下記のようになります。

Gm7の7th(F音)がC7のM3rd(E音)に半音下降進行し、
C7の7th(B♭音)がFM7のM3rd(A音)に半音下降進行します。

つまり、この結果からメジャーのツーファイブコード進行で、
次のコードにチェンジしたことを単音で表現するには
前のコードの7th音を弾いてから次の弾く音を半音下げることにより
自然と次のコードの3度を弾くことになるためコードチェンジを明確に感じることができるということです。
この法則を利用することにより、まずガイドトーンというそれぞれのコードの軸ラインを作り
次に、前回レッスンで解説したアプローチ方法を組み合わせることにより
複雑なラインだけど、単音ソロだけからでもしっかりコードチェンジを聴くことができる
王道ビバップジャズのアドリブが弾けるよになってきます。

ガイド・トーン(3度と7度)にアプローチノートを加えてアドリブソロを組み立ててみましょう。

3度の前に半音下の「クロマチックアプローチ」を加えて演奏してください。

つまり、次のコードの大事な音である3度の音をターゲットにして半音下のアプローチノートでコードチェンジを強調します。
ガイド・トーン3度の前に半音下の「クロマチックアプローチ」説明図
このクロマチックラインが入ることによりジャズらしいアドリブソロに聴こえてくるのではないでしょうか?
このアプローチ方法は挟み込みクロマチックアプローチになっています。
さらに、せっかくですのでもう一歩踏み込んで上級アドリブソロに発展させましょう。

先程の続きで3度の手前に「2つのクロマチックアプローチノート」を加えます。

ガイド・トーン3度の手前に「2つのクロマチックアプローチノート」説明図
すると、このアプローチ方法は前回のレッスンで出てきた挟み込みダブルクロマチックアプローチになります。
この2つのソロラインを見ればわかりますが前回レッスンのディレイドリゾルブを弾いていることになります。
この考え方は今後のジャズ理論の軸になりますので、
前回のアプローチノートのレッスンと今回のレッスンを何回も繰り返し練習して理解できるように頑張ってください。
次回のレッスンでは、スタンダード進行で頻出の逆循環コード進行を題材にして
ガイド・トーン(3度と7度)にダブルクロマチックアプローチやディレイドリゾルブ等も
使用して大御所のビバップらしいソロに仕上げていきます。

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