モチーフを理解すれば作曲なんて簡単?
前回が序章でしたので、いよいよここから、「メロディ」について
徐々にステップアップしながら、勉強していきましょう
この原型モチーフを発展&変形させながら、メロディを組み立てて行きます
では「モチーフ」とは一体どういうものが定義になるのでしょうか?
日本語では「動機」のことを言います
つまり、自分の思いついたメロディを組み立てる
「メロディの最小単位」の事を動機として捉えます
でここで、少し問題となってくるのですが
最小単位の長さは?となるんですね
これは、正直言ってしまえば、アバウトが正解になるんですが・・
それでは、意味がないので、
このサイトでは、「2小節のメロディ」を基準に考えて行こうと思います
もちろん1小節や3小節、1拍、2拍なども当てはまりますが
大体色んなメロディを分析してみると、2小節が多い傾向がありますので
この単位を標準とします
具体的にモチーフがどうやって、曲になって行くのかを見て行きましょう
ドソソというメロディがあったとします
でこれをモチーフとしても良いのですが、少し短いのでこれを繰り返してみます
すなわち、2小節にします
でこのメロディ+メロディを「モチーフ」として捉えます
そして次に、このモチーフ2小節を繰り返して4小節にしてみます
でこのモチーフ+モチーフを「フレーズ」(小楽節)と言います
ここで注意してもらいたいのは、この「フレーズ」という用語は
楽器演奏などでは、※色んな意味で使用されていますので、
あくまで「作曲の観点」からと割り切ってください
(※例えば、ブルース音楽では3音だけのひとまとまりでもフレーズとして捉えます)
最後にこのフレーズ4小節を繰り返して8小節のメロディにします
そして小楽節2つから構成された8小節を「ブロック」(大楽節)と呼びます
ちなみに、前半の4小節は「前楽節」、後半の4小節は「後楽節」と呼ばれています
このブロックがポップスでいうAメロだったり、サビだったりと各セクションになります
これを楽譜に書き換えてみると
たったこれだけでも、なんとなく、曲っぽく見えませんか?
う~ん微妙・・
ただ、同じ音の繰り返しですので、ちょっと納得が行かないですよね!?
これはモチーフ、フレーズ、ブロック自体を説明するのにやむを得ないと
解釈してください
それをしてしまうと、色んな解説をしなければならなくなりますので
一つずつ確実に消化して行くということで、
今回は、まずモチーフなどの仕組みを理解してもらいたかったので単純な音で説明しました
ただ、この音階も例えば、メロディの発展として、
「音を4つだけ変更」してみるだけでも、曲らしく聴こえると思います
これは、モチーフ(2小節)ごとに「少しだけ変化させている」のと
「続くメロディ」と「終わるメロディ」をうまく配置させていますので
一応これだけでも、「セクション」として機能してくれます
細かいことは、次回以降から順次に詳しく解説していきます
今日のレッスンは、とにかく「モチーフの意味」だけは理解してください
モチーフを利用できるようになると作曲が簡単になりますので!