「アイドルの作詞コンペ」について
今回のレッスンは「アイドルの作詞コンペ」の歌詞の書き方のコツについて解説して行こうと思います。
作詞者だけでなく、プロデューサーの方達などが求めている
「特にアイドルソング」作品について考えて行きましょう!
まず、以下の設定を想定して作っていくとします。
・片想いの作詞コンペ
・ボーカリストは人気アイドル男性
表テーマと裏テーマについて
まず、表テーマですが、これは誰でも分かる一個目の設定通り片想いについて書いて行くだけです。
全く異なった作品になりますので、頭の片隅にでも入れて置いてください。
では、ここから本題を見ていきましょう。
裏テーマは、二個目の設定で人気アイドル男性がありました。
これをうまく活用していきます。
どういう事かと言いますと人気アイドルという事は、一般人の方よりモテるのは当たり前ですよね。
でも、そんなモテ男君が意中の女性にだけ、挨拶をするのがやっとで、君と会話をしようとしても、
頭が真っ白になってどうする事も出来ないという
全くモテない男性と同じ目線のシチュエーションで歌詞を書いて行くとします。
すると、結果的に今回与えられた課題をしっかり活用している事と同時に裏テーマにも繋がります。
一つ目の片想いの作詞はもちろんクリアしています。
二つ目の設定は、アイドル男性からの目線で歌詞を書いていないので、
お題通りでないように見えますが、ここが肝だったりします。
もちろんアイドル男性目線から書くのもアリですが、
ポピュラーミュージックのカテゴリからすると、共感をしにくい歌となってしまう可能性があります。
誰でも起こりうる事を歌詞にする事によりイメージしやすく理解されやすい歌になります。
今回、本来モテるであろう男性を歌詞だけモテなくする事により、
リスナーはギャップを楽しむ事が出来ます。このギャップ部分が裏テーマになります。
さらに
女性の場合は、その憧れの女性に自分を重ねて想像し疑似恋愛しながら聴けますし、
同性の場合は、自信がついたり、身近な出来事として共感を感じる事が出来ます。
またアイドルソングの歌詞には、セクション事に飽きない仕掛けをする必要もあります。
響き重視の言葉を入れてみたり、言葉の掛け合いなど工夫をしてあげるとリスナーは
どこのセクションから聴いても楽しむ事ができるのとアイドルソングらしい曲にもなります。
今回の講義では設定が男性アイドルでしたが、
女性アイドルでも同じようにモテない女性目線から書いて行くと同性に自信を与えたり、
男性は疑似恋愛したり、もしかしたら自分の憧れている素敵な女性でも
こういう気持ちになるのかなと現実世界でも変な可能性に自信がついたりするかも…