「テンション」とは
ここでは、コードネームの横に括弧で表記されている数字
テンションについて解説していきます
直訳すると緊張感という意味となっており
音楽でもほぼ同じような意味で使用されています
これはサウンドに適度な緊張感をプラスしてあげると
音楽をより深みのある豊かな拡がりがあるサウンドにしてくれます
しかし、なんでもかんでもテンションを使用すればよいかというと
それは間違いなんですね
ここがテンションの使い方の難しい所でもあります
コードの機能によって、①使えるテンションと②使えないテンションというのがあるんですね~
詳しくは別記事でたっぷり説明しますので、ここでは割愛しますが・・
テンションコードとは
四和音を構成するルート、3度、5度、7度以外の音
つまりコードトーンとテンションを同時に使用して
効果的なサウンドを得られる四和音+アルファのコードのことです
そして、テンションといわれるものは、
2度、4度、6度の音のことなんですが
コードを作成する方法でも述べましたが、3度ずつ音を蓄積してコードは成り立っていましたね
でテンションというのは最後の7度上に同じように、3度ずつ積み重ねていくんですね
そのため、それぞれの音がオクターブ上がり、
9th(2度)、11th(4度)、13th(6度)となります
では、コードの性格はどうなってしまうのでしょうか?
結論を申しますと、トライアドや四和音にテンションを加えても
コードそのものが持つ機能や働き、性格というものは変化しません
ということは、
テンションは機能ではなく、
響きを拡張する効果があるということがわかります
そして、テンションにも大きく「2つのグループ」に分けることができます
ナチュラルテンション
もとになるスケール上に最初からある音です
特徴は、クセがあまりなく、使いやすいため
あらゆる曲のあらゆる場所で比較的自由に使用されています
オルタードテンション
♭9th、♯9th、♯11th、♭13thのことです
言い換えると、ナチュラルテンション以外のテンション音のことです
特徴は、インパクトといいますか、不安感といいますか、
ちょっと個性が出過ぎてしまうため、使用される所が限定されています
しかし、全く使えない音ということではなく、
使うコードによって、
素晴らしい役割をしてくれるジャズ音楽には欠かせない音です
テンションコードの別の考え方
上記はコードの響きの拡張ということで
コードの構成音という縦の軸を中心に考えてきましたが、
コード進行という横の繋がりを意識した考え方もあります
どういうことかと言いますと、コード進行をスムーズにするために
コードから次のコードに移る時に前のコードの構成音を残した方が
すっきりした流れを得られる場合に
結果的に分析したらテンションコードになっているということです
つまり、前のコードの構成音が次のコードの構成音でない場合は
楽譜に表記する時に、テンション扱いにしなくては、表しようがないということです
これは、メロディにも言えることなのですが、縦軸も重要ですが
曲として一番大事なのは、横の流れ、時間軸が重要だということです
これが、一般的にガチガチな音楽理論による作曲があまりよろしくないといわれることです
これは確かに、音楽理論をそのまま鵜呑みに活用してしまうと、
つまらない曲になる可能性もあると思います・・
しかーし大半の方が見落としていることがあります
それはつまり、音楽理論の上辺だけしか理解していない方が音楽理論は自由が利かないと
勘違いしてしまう所です!
ちゃんとしっかり理解していれば、全然音楽理論に縛られることはありません
知識があればあるだけ、臨機応変に対応していけば、むしろ自由に作曲をすることができますよ~