アドナインスコード
ここでは、バラードの曲には欠かせない
「アドナインスコード」について解説していきます
アドナインスコードは7th系の音を含む四和音に9thを加えた
メジャーナインス、マイナーナインスとよく勘違いされがちなので
違いをはっきり理解しましょう
では、アドナインスコードとは一体なんでしょうか?
「add」とは直訳すると「~だけを加える」ということです
つまり9thの音だけをそのまま付け加えるということです
でここで大事なのは、四和音の7thコードに付け加えるのではなく
三和音に付け加えるということです
コード構成音はルート、3度、完全5度、9thとなります
とここまで、勉強してきたみなさんは、お気づきになったと思いますが
これじゃ~3度の音が、どっちか分からないじゃないか!
と疑問に思った方は、賢いです
この答えですが、実は、短3度、長3度の両方で使用することが出来ます
ということは、メジャーだろうが、マイナーであろうが関係ないということです
特徴は:ポップスミュージックでは、メロディアスな雰囲気、拡がりのある
楽曲を作る時に、必ずと言ってよいほど、使用されます
アドナインスを入れてあげるだけで、トライアドの雰囲気を残したまま
ちょっと、煌びやかといいますか、切なさがありながらも
まっすぐ伸びていくような美しい音楽に聴かせることができます
ルートと9thが一音でぶつかることにより、なんともいえない
倍音成分が出ているんですね~
また、表記の仕方がCadd9とするのが普通なのですが
たまに、Csusu2と表記される場合があります
えっsusuってsusu4だけじゃないの?
考え方は吊り上げるという意味からはsusu4しかありませんが
コードの構成音で考えてあげると一応、理にかなった表記とも言えるような・・
どういうことかと言いますと
ギターではこのアドナインスコードを3度の音を省略して
弾くことが定番となっているんですね
ということは!?コードの構成音が・・
susu2コードはルート、9th、完全5度
susu4コードはルート、完全4度、完全5度
と形が全く一緒ですよね
違いは9thと完全4度になりますよね
ということからsusu2とsusu4もコード構成音から考えてあげると
納得もいくかなと・・
でも本当の理屈は違いますので、susu2と表記されている場合は
add9の3度抜きボイシングのことと解釈するようにしてください
アレンジにも有効なコードですので、かなり使える美味しいコードです
いろいろな既存曲を分析してみてください
例えば、B`Z、スピッツ、ミスチルなどの有名曲でもたくさん使用されていますので
研究してみましょう!