その他の三和音
今まで、CメジャーとCマイナーの三和音の構造を解説してきましたね
ここでは、その他の三和音について見ていきましょう
もうみなさんは
CメジャーとCマイナーの構成音を把握していますから
後はそれらをちょっと変化させるだけですので、
簡単に理解できます
では、
まずCメジャーの長3度だけの変化を検証していきます
この長3度の音を半音下げると、
お馴染みのCmコードになりますよね
ここは、問題ないと思います
度数で表すと長3度の次(半音上)は完全4度でしたよね
でこのルート、完全4度、完全5度の三和音のことを
Cサスフォーコードといいます
特徴はふわっと浮き上がった不思議な感じの雰囲気のコードで
メジャー3度のCコードに解決したくなる和音です
表記はsus4と表します
これをもしC4という表記にしてしまうと
Cコードに4thを加えた4和音という意味になって
しまいますので注意してください
ルート、長3度、完全4度、完全5度の4和音となり
長三度が含まれてしまう!この場合コードの明暗を分ける
強い3度の音が半音で完全4度とぶつかるので不況和音になる
サスフォーコードは長3度を含みません
長3度の代わりに完全4度が構成音になるということです
ちなみにsusの意味は「サスペンディッド=つり上げた」
というような意味をもつ
つまり長3度の音を半音上の4thにつりあげているという
イメージで理解しやすいでしょう
では次に完全5度の変化を見ていきましょう
流れから気付いていらっしゃるかと思いますが
まず半音下げるとC(♭5)となります
半音上げるとC(♯5)=Caug(オーギュメント)となります
そしてこのオーギュメントコードはおもしろい性質があります
ですので、長3度間隔で並んだオーギュメントコードは
すべて同じ構成音になってしまうんですね
どういうことかといいますと
「Caug=Eaug=G♯aug」ということになるんですね
なのでオーギュメントコードは全部で4種類しかないんですね
12÷3=4
そのままの形を平行移動して使うといったアプローチができます
また、オーギュメントコードはコードトーンの3音
どの音がルートになってもオーギュメントコードになってしまいます
とちょっと難しいので、オーギュメントの性質はなんとなく
頭の片隅の方にしまって置いてください
最後に短3度と減5度の三和音を見ていきましょう
このルート、短3度、減5度の
各構成音が1.5音間隔のコードは
Cdim(ディミニッシュ)といいます
落ち着く音がなく、とても不安定な響きが特徴です
以上で覚えてほしい3和音の解説は終了です
お疲れ様でした!
他にも3和音はあるのですが
実用的でなかったり
別な表記にした方が
わかりやすいといったものなので
ここでは、割愛しますが
正直、ここで取り上げた3和音で
十分3和音の種類を網羅していますので安心してください