ケーデンス(カデンツ)を理解しよう
コードの役割をマスターしたら、いよいよコード同士を繋いでみましょう
まず、ケーデンス(カデンツ)というものを説明します
ケーデンスというのは、日本語でいうと終止形といいます
終止形ということはエンディング?と思われるかもしれませんが
もちろんエンディングでもバリバリ使われますが、曲の中でも使用され
コード進行の中でも基本中の基本です
ケーデンスを理解できれば、後のコード進行もケーデンスを変化させたり
色々応用が利きますので、頑張っていきましょう
あるコードから安定したコードへ解決すること
コード進行の動きをまとめる決まった型のこと
またはコード進行の最小単位ともいいます
となんとく定義だけでは分かりにくいので
実際に具体例を混ぜながら解説していきます
終止形のパターンは大きく3つあります
ドミナントからトニックに解決
サブドミナントからトニックに解決
サブドミナントからドミナントに進み、その後トニックに解決
ドミナント終止
ドミナント終止とは、
不安定なドミナントコードから安定したトニックコードに
落ちついて解決することです
最も強い終止感を得ることができます
曲の最後はもちろん、Aメロ、Bメロ、サビの区切りにも使われたり
色々な所で使用されます
よく使われる例えを少しあげますと
例1.みなさんは、小学校の時の朝礼で実際に体験していると思います
どういうことかといいますと、
音楽の先生が起立→礼→着席をピアノで弾く伴奏がこのドミナント終止を使用しています
起立(C:安定)→礼(G:不安)→着席(C:安定)
もし先生がいじわるな方でこの礼のGを弾いた後、Cを弾かない場合、
生徒は、早くCを弾いてくれとみんなうずうずしてしまいます
例2.結構J-POPでもたまに、
曲の最後にわざとドミナントで終わって、トニックを弾かない場合もあります
この手法は、アルバムとかで使われたりします
トニックを弾かない事により、リスナーは、変な余韻が残ります
解決して曲が終わらないので・・なんともいえない気持ち悪さが残るんですね
で次の曲に繋げて、ストーリーを作る場合があります
そうすることにより、次の曲が魅力的にリスナーは感じることができます
サブドミナント終止
サブドミナントからトニックに解決します
前者のドミナントと違い、力強さを感じることができませんが
ちょっとした終止感を得られます
ですので、ドミナント終止だと明らかに、リスナーに先読みされて
おもしろくない時に、
さりげなくこのサブドミナント終止を使用することにより
効果的な聞かせ方ができます
また、オシャレな終止感を出したい時にもよく使用されます
サブドミナント-ドミナント終止
主役の3コードを全て使った力強いコード進行です
特徴は、解決感が次第に強くなっていき、
ドミナントに来た瞬間が一番ピークになります
一時不安定→不安定→安定
だんだんと緊張感を出したい時に、ドミナントの前に
サブドミナントを持ってくると良い感じになります
ケーデンスについてなんとなくイメージできたでしょうか
実際にこれから、コード進行を分析した時に音と結びつけると
ここで書いている事が明確になってきます
次からは、なんでドミナント終止は力強い進行なのかなどを
度数を使って、論理的に解説していきます