「ドミナント」フレーズのマンネリ化対策方法
ジャズギター初心者さんでも
例えば定番のドミナントフレーズは結構教則本とかで知っているけど
ドミナントフレーズの次に弾くトニックフレーズが毎回同じフレーズで
マンネリ化していませんか?
でもトニックフレーズのストック数が少ないし、自分の知っている
トニックフレーズとドミナントフレーズが上手く繋がらないということ
から結局下記のフレーズのように着地の音を白玉で弾くという現象に
陥っていませんか?
「M3度着地」のオルタードフレーズ
トニックコードであるCM7コードの「M3度」の音に着地する
「Gオルタードフレーズ」を使いたいと仮定します。
もちろんこのまま「M3度」の音に着地して全音符で締めるというフレーズも
定番です。
しかし毎回これだけだとオルタードフレーズにマンネリ化を感じてくると思います。
そこで、この解決策として考えられるのは①色々なオルタードフレーズを覚える。
もしくは②後ろのトニックフレーズを色々覚える。
今回は「ドミナント」フレーズのマンネリ化対策方法として
後者のオルタードフレーズは同じフレーズにして
後ろのトニックフレーズを取り換えてあげることにより
オルタードフレーズを聴感上新鮮に感じれるようにしてみましょう。
以下から実際に例を用いて解説します。
【例1】
「M3度着地」のオルタードフレーズに「M3度の音から始まるトニックフレーズ1」を当てはめる
「M3度の音から始まるトニックフレーズ1」をただそのままトニックフレーズ
に当てはめています。
【Em7アルペジオ】とシンプルなフレーズですがトニックフレーズが
入るだけでも新鮮なフレーズに聴こえてきます。
【例2】
「M3度着地」のオルタードフレーズに「M3度の音から始まるトニックフレーズ2」を当てはめる
「M3度の音から始まるトニックフレーズ」のフレーズ1【Em7アルペジオ】に
【CM7アルペジオのM7度から上昇】フレーズを追加したフレーズをそのまま当てはめています。
トニックフレーズ1と関連性のあるトニックフレーズに置き換えましたが新鮮さは失われていないと
思います。次の3つ目は関連性のないトニックフレーズに置き換えてみます。
【例3】
「M3度着地」のオルタードフレーズに「M3度の音から始まるトニックフレーズ3」を当てはめる
1つ目、2つ目のコードアルペジオフレーズと違いクロマチックラインが特徴
のフレーズです。M3度から5度まで半音でクロマチックアプローチしてから
ルート音に着地するフレーズをそのまま当てはめています。
1拍目が4分音符である所も8分音符ライン
に緩急がつくのでポイントになっています。
1つ目、2つ目と全く別物の3度から始まるトニックフレーズですがこちらも
オルタードフレーズと繋がりが良くオルタードフレーズが新鮮に聴こえてきます。
このように同じオルタードフレーズでも後ろのトニックフレーズを取り換えてあげるだけで
「ドミナント→トニック」フレーズとして捉えたときに新しいフレーズとして認識できます。
是非、ジャズの練習方法の一つとして自分の知っているドミナントフレーズで後ろのトニックフレーズを色々取り換える練習をしてみてください。
意外にドミナントフレーズの後に弾くトニックフレーズが毎回同じフレーズになっていることが多いなと改めて実感すると思います。